GRENE北極気候変動研究事業 海洋生態系シンポジウム「ここまで分かった海洋生態系の変化 海氷が減ると、生態系は、水産資源は、どうなるの?」

GRENE北極気候変動研究事業 海洋生態系シンポジウム「ここまで分かった海洋生態系の変化 海氷が減ると、生態系は、水産資源は、どうなるの?」

日時 11月9日(月) 開場12:30 開演13:00 終了予定17:30
場所 コクヨホール多目的ホール (品川駅港南口徒歩5分 東京都港区港南1-8-35)
定員 150名 参加費は無料
主催 情報・システム研究機構国立極地研究所

申し込み終了しました

情報・システム研究機構国立極地研究所(所長:白石和行)が代表機関を務めるGRENE北極気候変動研究事業の菊地 隆(国立研究開発法人海洋研究開発機構)ら北極海の海洋物理・化学から生物にわたる学際的な研究グループが公開シンポジウムを開きます。

GRENE北極気候変動研究事業において、ベーリング海北部からチャクチ海・ボーフォート海にかけての太平洋側北極海域を中心に、海氷減少が海洋の物理的・化学的環境をどのように変えて、それらがプランクトンから魚類、そしてこれらを捕食するクジラ、海鳥に至る生態系にどのように影響を及ぼすのかを調査してきました。得られた研究成果からは、当海域では世界に先駆けて海洋酸性化が進行していることや、将来的にシロザケの分布が北にシフトし得ることなどが分かってきました。水産資源への影響は今後どうなるのか、我々の生活にも関わってくる話題を提供します。

パネルディスカッションでは会場からの質問も積極的に取り入れ、今後の北極海海洋生態系研究に求められているもの、そしてそれを行うための方策などについて、広く探っていきます。

北極海海洋分野の研究関係者だけではなく、漁業共同組合、遠洋漁業会社、沖合漁業、水産商社、水産加工業協同組合、小売業者、公的機関、自治体、港湾関係者、関連団体等 幅広い分野からのご参加をお待ちしております。

プログラム

12:30 開場
13:00 開演

研究成果発表Ⅰ(座長:菊地 隆)13:10 - 14:30

 
GRENE 北極・海洋生態系研究課題の概要
菊地 隆/JAMSTEC北極環境変動総合研究センター、北極環境変動総合研究センタ—長代理
激変する北極海の海洋環境
西野茂人/JAMSTEC北極環境変動総合研究センター 主任技術研究員
温暖化だけじゃない! 北極海における海洋酸性化問題の現状
川合美千代/東京海洋大学院海洋科学技術研究科 准教授
チャクチ海における海氷変動と基礎生産の変化
平譯 享/北海道大学大学院水産科学研究院 准教授

休憩・ポスターセッション 14:30 - 14:50

研究成果発表Ⅱ(座長:平譯 享)14:50 - 16:10

 
動物プランクトンが海氷衰退でどう変わるか 〜太平洋から流されたプランクトンの運命〜
松野孝平/国立極地研究所(北海道大学) 特任研究員
この20年間で底性生物の漁獲量は変化したか
佐々木裕子/国立極地研究所(北海道大学) 特任研究員
海鳥やクジラから見る北極の海
三谷曜子/北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 准教授
北極海生態系シミュレーション  〜藻類とサケの将来〜
渡邉英嗣/JAMSTEC北極環境変動総合研究センター 研究員

休憩・ポスターセッション 16:10 - 16:30

パネルディスカッション(座長:和田智明/神戸市立青少年科学館 館長)16:30 - 17:15
今後の北極海海洋生態系研究の重要課題とその達成手段 について

   
1.コメント

海洋酸性化の影響評価に関して
原田尚美/JAMSTEC地球環境観測研究開発センター、地球環境観測研究開発センター長代理

社会科学的視点から
牧野光琢/中央水産研究所 経営経済研究センター 漁業管理グループ グループ長

北極海での観測手法について
菊地 隆

2.会場からの質問・コメント
3.議論 今後の北極海海洋生態系研究への展望
未解明な課題  期待される研究テーマ  どのようすれば達成できるか

17:15 閉会の辞(山内 恭/GRENE北極気候変動研究事業プロジェクトマネージャ)

17:30 終了

会場のご案内

コクヨホール多目的ホール(東京都港区港南1-8-35)
http://www.kokuyo.co.jp/com/hall/multipurpose/

・JR線、京浜急行線 品川駅港南口(東口)から徒歩5分

お問い合わせ先

国立極地研究所国際北極環境研究センター 企画チーム
電話:042-512-0922
E-mail:grene-kikaku@nipr.ac.jp

関連イベント

海洋遺伝資源のアクセスと利益配分のあり方(主催:ABS学術対策チーム(国立遺伝学研究所))