雪氷課題グリーンランド氷床観測チーム

世界で初めて、氷河末端での地震計設置(2015.7.22)

現在地:グリーンランド氷床北西部ボードイン氷河(北緯77度41分、東経68度35分)
チームメンバー:杉山慎、津滝俊、Evgeny Podolskiy、箕輪昌紘(北大)、その他スイスとイタリアの共同研究者

ボードイン氷河のカービング端
地震計やカメラでカービング現象を観測します

7月6日
ヘリコプターでボードイン氷河キャンプに入りました。今年は「カービング(氷河から氷が海・湖に崩れ落ちる現象)」の観測に注力しています。氷河が海に流れ込む間近で、氷や岩に各種の測器を設置して測定を開始しました。地震計、GPS、水圧計、インターバルカメラなど、私たちにとっても初めての刺激的な観測です。

7月7日
北大とスイス連邦工科大学の研究者が協力して、ボードイン氷河の上に地震計を設置しています。カービング氷河の末端付近で地震計を設置するのは世界でも初めての試み。この場所に立っていると、足元で氷が割れて、氷河が震えるのが感じられます。

7月13日
ボードイン氷河のキャンプは国際色豊か。スイス、フランス、イタリア、ロシア、日本から参加した10人が協力して、観測とキャンプ生活を楽しんでいます。

ボードイン氷河での地震計設置
地震計やカメラでカービング現象を観測します

氷河キャンプのテントにて
日本、ロシア、イタリアの研究者が夕食前に議論を進めています