海洋地球研究船「みらい」MR15-03北極海航海チーム

「みらい」MR15-03北極海航海が始まりました!(2015.9.1)

現在地:北部北太平洋洋上(北緯50度42分、西経167度08分)
チームメンバー:亀山宗彦

「みらい」船上での採水練習風景

8月24日から海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋地球研究船「みらい」による研究航海MR15-03研究航海が始まりました。私は青森県むつ市関根浜からアラスカ・ダッチハーバーまでのLeg. 1に乗船します。本航海では北極海における大気中と海洋表層水中の温室効果ガス(CO2, CH4ほか)や揮発性有機化合物(VOC)の濃度変動などを観測し、それらの動態と変動メカニズムを解明することを目的としています。大気・海洋の両方の微量気体成分を測定し、温室効果ガスやエアロゾルの全球規模変動に及ぼす北極海変動の影響を明らかにしようとしています。

あと4日ほどでベーリング海峡を抜け、採水等の本格的な観測が始まる北極海に入ります(とはいえ、既に大気・海洋の連続測定はバッチリ始まっているのです!)。今日は様々な項目がある採水の方法に慣れるための採水練習が行われました。いよいよ本格的な観測が始まるのだなと思う瞬間です。「みらい」のルーチンデータ(溶存酸素、塩分、栄養塩濃度等の共通データ)は世界でも指折りの精度で測定されています。私もそれらのルーチンデータを利用させていただくわけですが、同乗されている観測技術員の方々が長年培ってきたサンプリング・測定技術には頭が下がります。彼らの努力に負けないように私も自らの機器の調整をして、採水・船上測定に臨もうと思います。

気象情報

天気 曇り
日の出 3時ごろ
日の入 17時ごろ
最高気温 12℃
最低気温 10℃
最大風速 10m/s