グリーンランド氷床観測チーム

グリーンランド北西部での氷床観測(2014.7.22)

現在地:グリーンランド氷床北西部ボードイン氷河(北緯77度42分、西経68度33分)
チームメンバー:杉山慎、澤柿教伸、津滝俊、榊原大貴、斉藤潤、片山直紀(北大)
Martin Funk、Andreas Bauder、Cornelius Senn、Thomas Wyder(スイス連邦工科大学)

リコプターによる氷河への機材輸送:合計約5トンの機材が氷河とキャンプ地に運ばれました。

氷河上での熱水掘削:スイスからの研究者4名と協力して掘削に成功しました。

GREN北極のグリーンランド観測メンバーは、ボードイン氷河での熱水掘削に取り組んでいます。氷河上における昨年の観測に続いて、氷河底面と内部環境を詳しく探ることが目的です。熱水掘削に実績を持つスイス連邦工科大学のグループと協力して、氷河末端付近での掘削と掘削孔を使った観測が進行しています。

7月15日

好天を狙って熱水掘削と観測に必要な機材を輸送します。ヘリコプターを使って、約5トンの機材を氷河上の掘削サイトとキャンプ地へ。いよいよ掘削活動が始まります。

7月22日

不順な天候をかいくぐって、氷河上の3箇所で全層掘削に成功しました。末端近くでのカービング氷河の掘削は世界に先駆けた成果になります。今日の掘削で観測活動を終了し、撤収の準備に入ります。