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戦略研究目標③ 北極域における環境変動が日本周辺の気象や水産資源等に及ぼす影響の評価

戦略研究目標③は二つのテーマに分かれており、私たちの暮らしにも身近なテーマとなっています。

③a 北極域における環境変動が日本周辺の気象に及ぼす影響の評価
戦略研究目標代表者 浮田甚郎(新潟大学)

猛暑か冷夏、暖冬か厳冬。日本の夏や冬の気象は、太平洋赤道域で発生するエルニーニョやラニーニャの影響を受けることが知られています。一方で、日本での豪雪や冷夏が、北極域を含む広い範囲における大気の状態に関係していることが分かってきました。日本から遠く離れた北極域の変化は、われわれにとって無関係な出来事ではないのです。急激に起きている北極域の変化が日本の気候・気象にどのような影響をもたらすのか、この解明に向け次の研究課題を実施しました。

研究課題(3)北極温暖化のメカニズムと全球気候への影響:大気プロセスの包括的研究

③b 北極域における環境変動が水産資源等に及ぼす影響の評価
戦略研究目標代表者 菊地 隆(海洋研究開発機構)

海氷の減少は、水温や塩分・海の流れなど海水の物理的性質を変え、海水中の栄養分などの化学的性質を変え、そこにすむプランクトンや魚・動物などの生物にも影響が及びます。タラやサケ、カニなどの水産資源も例外ではありません。海氷減少がもたらす水産資源への影響は、私たちの食卓にも関わる問題として注目されて始めています。そこで次の研究課題を実施しました。

研究課題(6)北極海環境変動研究:海氷減少と海洋生態系の変化 菊地 隆