別紙2 国立極地研究所ニーオルスン観測基地について

 本プロジェクトでは、ノルウェーのスバールバル諸島ニーオルスンにある国立極地研究所の付属施設ニーオルスン観測基地を基盤的施設として利用できます。基地の立地及び設備並びに基地利用申込手続の概要は、以下のとおりです。

(1)立地

ニーオルスンは、ノルウェー北部トロムソから北北西に約1,000km離れたスバールバル諸島スピッツベルゲン島に位置する(北緯78度55分、東経11度56分)。トロムソからスピッツベルゲン島の中心都市ロングイヤービンまでは航空機定期便が運航されており、ロングイヤービン~ニーオルスン間はチャーター便が運航されている。白夜、極夜の期間は各々約4ヶ月間で、最も寒い月は3月(平均気温-12.1℃、最低気温-32.2℃)、最も暖かい月は7月(平均気温+4.5℃、最高気温+15.6℃)で、年平均降水量は約300mmである。

(2)ニーオルスン観測基地の施設・設備

ニーオルスン観測基地は、ニーオルスンの中心部から約1.5km西側にある。建物の床面積は250㎡である(見取り図はhttp://www-arctic.nipr.ac.jp/nyalesund/rule.htmを参照)。建物は、炊事用キッチン及び冷蔵庫、ベッド(7人分)、洗面所、トイレ、シャワーを備えている。電源は、220V単相及び380V三相、50Hzであるが、変圧器により100Vも使用できる。電話・FAX・インターネット回線が使用できる。基地においては小型トラック1台が利用できる。

(3)ニーオルスン観測基地の利用申込方法

基地利用申込書(観測計画書)及び隊員調査票を国立極地研究所北極観測センターに提出して利用許可を求める必要がある。
(基地利用申込書・隊員調査票は、http://www.nipr.ac.jp/aerc/kyodo/Ny-Alesund.htmlよりダウンロードのこと。これらは、施設利用予定日の1ヶ月前までに提出する。また、予定の変更があった場合には速やかに連絡すること。)

その他特記事項

(1) 観測機材輸送の方法

海路の場合はトロムソから、空路の場合はロングイヤービンからの輸送を現地の管理会社Kings Bay A/S(キングズベイ社)に依頼する必要がある。日本からニーオルスンまでの輸送日数の目安は、海路の場合約10週間、空路の場合約10日である。

(2) 日本からニーオルスンまでのルート

日本からは、ノルウェーのオスロやトロムソを経由してロングイヤービンに入る。
ここまでは通常の商業航空便であるが、ロングイヤービン~ニーオルスン間はチャーター便で、その予約は国立極地研究所北極観測センターを通じて行う。チャーター便のフライトの頻度は、夏期:週2~4便、冬期:週1~2便。

その他、詳細については、下記のURLを参照のこと。
●ニーオルスン基地管理運営規約 http://www-arctic.nipr.ac.jp/nyalesund/kiyaku.htm
●基地使用の一般的なルール   http://www-arctic.nipr.ac.jp/nyalesund/rule.htm

ニーオルスン観測基地に関する問い合わせ及び基地利用申し込み

国立極地研究所 北極観測センター
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
TEL:042-512-0645 E-mail: