第71回国際隕石学会を開催 −アジアでは初の開催−

 国際隕石学会(The Meteoritical Society)は、隕石の研究を促進することを目的として、1933年に設立された歴史ある学会です。最近では、探査機によって採取された試料から隕石中にふくまれる太陽系外物質まで、研究対象は広範囲にわたり、太陽系や惑星系の起源、太陽系内での衝突現象も議論されています。この度、アジアでは初めて、国立極地研究所が同学会の招致に成功し、7月28日〜8月1日の間、島根県松江市で第71回大会を開催することとなりました。

 会議では隕石の岩石鉱物学、化学、年代学から広く惑星科学までの最新の科学成果の発表と討論を5日間にわたっておこないます。特に、セレーネミッション、月観測衛星「かぐや」の最新成果については、特別セッションを設けています。最終的に、328編のアブストラクト(講演要旨)が受け付けされています 。

1. 開催日時

 平成20年7月28日(月)〜8月1日(金)

2. 開催場所

 島根県松江市くにびきメッセ(〒690-0826 島根県松江市学園南一丁目2番1号)

3. 参加者数(予定)

 約400人(海外250人 国内150人)

4. 実施体制

 <主催> 国際隕石学会
 <共催> 情報・システム研究機構国立極地研究所、総合研究大学院大学
 <後援> 日本極地研究振興会、月惑星研究所(米国)、NASA(米国)、
      バリンジャー・クレーター社(米国)、惑星研究財団(米国)

5. スケジュール(予定)
7月28日(月) バリンジャー招待講演 加藤 學 (JAXA) 08:30〜09:30
一般講演 09:30〜17:30
7月29日(火) 一般講演 08:30〜17:30
特別講演 吉田 勝(ゴンドワナ地質環境研究所長) 14:00〜14:45
ポスターセッション 18:00〜20:00
7月30日(水) 受賞講演 08:30〜12:30
エクスカーション 12:30〜18:30
7月31日(木) 一般講演 08:30〜17:30
8月1日(金) 一般講演 08:30〜12:30
6. ワークショップ及び一般公開講演会
7月26日(土) 南極隕石ワークショップ「南極隕石:探査、採取及び分類」(27日まで)

一般講演

08:30〜17:30
7月27日(日) 一般公開講演会「太陽系をさぐる」

一般公開講演
 加藤 學 (JAXA) 「『かぐや』が解き明かす月の起源と進化」
 M. Zolensky(NASA) 「彗星のかけらを手にして」

13:00〜15:30

 
※一般公開講演会は参加無料です。また、事前登録の必要はありません。但し、満席の場合は入場をお断りすることがあります。なお、開場は12:30を予定しております

7. 関連ホームページ

 第71回国際隕石学会:http://www.metsoc2008.jp/ http://www.lpi.usra.edu/meetings/metsoc2008/
 
南極隕石ワークショップ:http://www.metsoc2008.jp/workshop/

8. 問い合わせ先

 国立極地研究所 教授 小島  tel:03-3962-6031 fax:03-3962-4709
 国立極地研究所 広報室 熊谷 tel:03-3962-4747 fax:03-3962-4709