第10回SCAR国際生物シンポジウムの開催

 7月26日から31日の6日間、国立極地研究所が共催する表記シンポジウムが、北海道大学学術交流会館にて開かれます。1962年からスタートした本シンポジウムが日本で開催されるのは、10回目にして初めてのことです。ほぼ4年毎に開催されてきたシンポジウムのテーマは、それぞれの時代を反映してきました。今回は「21世紀の南極生物学-国際極年からの飛躍」というメインテーマのもとに、2007-2008年に実施された国際極年における南極・北極域の生物に関する最新の研究成果を持ち寄り、両極を比較する観点を盛り込んでいます。以下に示した6つのサブテーマのもと、口頭発表115件とポスター発表132件が予定されています。

 1.南極における生物進化の歴史
 2.極限環境への応答
 3.海洋生物の多様性とその過程
 4.陸域システムのパターンと多様性
 5.環境変動と人間の関わり
 6.アウトリーチと次世代への教育

 参加者は約240名で、世界25カ国からの外国人参加者165名を含みます。
 また、サブテーマ6に関連し、一般の方々を対象とした公開レクチャー「さっぽろに南極がやってくる!」を29日に開催します。国内外からお呼びした南極に関係する著名な方々の講演と、昭和基地と札幌を結んだテレビ会議により、広くアウトリーチ活動を行います。