第3回南極観測シンポジウムの開催
―南極観測第Ⅷ期計画に向けて―

 日本の南極観測は半世紀前の国際地球観測年(1957/1958年)を契機に開始され、一時期中断がありましたが、1965年の観測再開以後は連綿と継続され現在に至っております。

 本年11月に新しい「しらせ」で出発予定の第51次隊は、南極観測第Ⅶ期計画の最終年として、さまざまな観測計画・設営計画などを実施予定です。また昭和基地―日本間の高速データ通信回線の増速など、昭和基地のインフラ整備も進んでおります。一方セルロンダーネ地域を中心に行動する野外観測隊員の現地入り、「しらせ」を利用した新たな輸送システムの実施に伴う一部設営隊員の早期昭和基地入りなど、航空機の利用も一層進めております。

 さて、第Ⅶ期南極観測6か年計画(2010―2016年;第52次―57次)の立案に先立っては、第1回、第2回の南極研究観測シンポジウムを通して新規の観測計画などを提案していただくとともに、重点観測計画課題提案の公募、さらには一般・萌芽研究観測の公募などを行ってまいりました。

 今回の第3回南極観測シンポジウムは、いよいよ第52次隊から始まる第Ⅷ期実施計画を睨んだ各研究観測課題の紹介や、公開利用研究への応募などを含めた新たな観測計画の提案などを幅広く議論・検討する場として企画いたしました。南極地域及びその周辺海域での実施を目指している科学研究観測計画に関する情報を持ち寄り、第Ⅶ期およびそれ以降の南極観測事業計画のより一層の発展を目指しております。
特に第Ⅶ期で発足した公開利用研究は、この場での提案を通して実行の可能性について議論していきたいと考えております。

 お忙しい時期とは存じますが、本シンポジウムの趣旨をご理解のうえ、是非この機会に発表いただきますよう御案内申し上げます。

 

 

 南極研究観測シンポジウムの趣旨:南極観測第Ⅷ期研究観測課題の実施状況の紹介と新たな観測課題を提案・検討するための場として、南極観測シンポジウムを毎年開催する予定です。研究者のニーズを随時サーベイしつつ、新たな課題に対して柔軟な観測体制を構築します。

開催日

 平成21年12月10日(木)

会場

 国立極地研究所総合研究棟2階・大会議室

申込締切

 平成21年11月30日(月)必着

申込・問合せ先

〒193-8518 東京都立川市緑町10-3
国立極地研究所 南極観測センター・南極研究観測シンポジウム事務局(幹事・神山)
E-mail:  TEL:042-512-0677  FAX:042-528-3504 

申込方法

 Web上にて登録ください >>> 参加及び講演登録

 申し込みが受理された方には、口頭またはポスターによる発表をしていただきますが、時間の関係で、口頭発表のご希望に必ずしも応じられない場合があります。

 「集録原稿」(A4用紙、最大でも8頁以内とする。上下左右マージン30mm、形式自由)をシンポジウム当日までに()宛にお送りください。集録原稿の印刷は白黒となりますので、カラーの原図の取り扱いにはご注意ください。

その他

 予算の制約がありますが、発表者には旅費の支給が可能な場合があります。ご希望の方は、参加登録時にその旨お書き添えください。