平成23年度の公開講座(10月、11月)のお知らせ

 国立極地研究所(大学共同利用機関法人情報・システム研究機構)は、立川市教育委員会及びたちかわ市民交流大学市民推進委員会と連携、協働して、『国立極地研究所・たちかわ市民交流大学「協働企画公開講座」:極域科学シリーズ』を次のとおり開講します。

「協働企画公開講座」: 極域科学シリーズ

初回となる今年度は要望が多い生物部門の講座として「極地の生物と地球環境問題 −不思議発見!南極の自然環境と生き物−」をテーマに以下の3講座を開講します。

第1回 「南極の自然環境と陸地と湖の生き物」

日時:2011年10月19日(水) 午後6時30分〜8時30分

講師:工藤 栄(国立極地研究所:准教授)
南極歴 第40次(越冬)、第43次(夏)、第44次(夏)、第45次(越冬)、第48次(夏)、第49次(夏)、第51次(副隊長兼越冬隊長)

講師から
南極に湖があることを知っていますか?
一年のうちわずかひと月。白夜の太陽に輝く、昭和基地周辺の湖には、南極とは思えないほど植物の生い茂った世界があります。変化し続ける地球の中に生命が誕生し、現在の繁栄を築き上げたしくみを探る格好の対象として、私は南極の湖の研究をしています。

第2回 「地球規模の環境変動に対する極域の海洋生物」

日時:2011年11月2日(水) 午後6時30分〜8時30分

講師:飯田 高大(国立極地研究所:助教)
南極歴 第49次(夏)、第50次(夏)

講師から
地球温暖化や気候変動によって、極地の環境はどのように変動してきたのでしょうか? また未来はどうなっていくのでしょうか? 私は海の中に棲む植物プランクトンを宇宙から観測して研究しています。極地に棲む、目に見えない小さな植物プランクトンが地球環境変動へ果たす大きな役割についてご紹介したいと思います。

第3回 「極域の大型動物(ペンギン、クジラ等)の行動」

日時:2011年11月16日(水) 午後6時30分〜8時30分

講師:渡辺 佑基(国立極地研究所:助教)
南極歴 第52次(夏)

講師から
ペンギンやアザラシなどの動物に計測機器をとりつけ、行動や環境を調べています。特に最近は、小型のカメラやビデオカメラをとりつけ、動物の視点から海の中の様子を探っています。極寒の極地でたくましく生きる動物たちは独特の適応をしているので、研究対象としても魅力的です。

会場

立川市女性総合センター・アイム 5階第3学習室

定員

35名(申し込み順)受講料無料

申込

9月12日から受付開始
立川市生涯学習推進センター(電話:042-528-6872)まで