南極隕石ラボラトリ・地圏グループ 山口 亮 助教と客員教授 木村 眞 教授が国際隕石学会のフェローに選出

掲載日:2012年8月27日

南極隕石ラボラトリ 山口 亮 助教と、当研究所客員教授 木村 眞 教授(茨城大学)が、2012年の隕石学会評議会よりフェローに選出されました。

山口助教には、分化した隕石の形成過程に関する研究および南極隕石の分類業務に対する功績、木村教授には、未分化隕石や高圧鉱物の研究に対する功績が評価されました。両者とも、隕石命名委員会の委員として6年の任期を勤めました。また山口助教は隕石学会の学会誌の編集委員も担当しています。これら学会に対する貢献も評価されました。

学会フェローは、地球外物質研究や関連分野において顕著な業績を上げた研究者が選出されます。二年おきに、会員数の1%を上限として選出されます。2012年には、上記二名の外に圦本尚義教授(北海道大学、南極隕石委員会委員)を含む11名が選出されました。学会設立以来、日本人では16名、極地研関係者では、1990年以前に矢内 桂三(当時、助教授。元岩手大学 教授。)が就任しております。

国際隕石学会(The Meteoriteical Society)は、1933年に設立した学会で、隕石やサンプルリターン試料などの地球外物質、惑星の衝突クレーターなどの研究を先導しています。現在、33カ国以上、1000人ほどの会員を擁します。

なお、木村教授には、隕石ラボラトリにおける隕石キュレーションのアドバイザーとして、隕石分類業務などに協力して頂いています。

国際隕石学会 : http://meteoriticalsociety.org
参考 : 「SOCIETY NEWS」