地磁気が逆転する時:そのタイミングと、地磁気強度減少および銀河宇宙線量増加に関する新たな証拠

地磁気極性(地球を大きな磁石と見立てたときのS極とN極の向き)は、平均数十万年に一度の頻度で逆転を起こすことが知られています。これは海底の堆積物の解析などから分かってきたことですが、未だ逆転のタイミングや実態については不明な点が多く残されています。本研究では、最後の地磁気極性の逆転(ブルン-松山:約78万年前)の詳細な解析から、地磁気逆転の際には地磁気強度が減少し、それに伴い地磁気のバリアを通過して地球に降り注ぐ銀河宇宙線量が増加することが明らかになりました。

また、地磁気の記録については、深海の堆積作用のためにやや遅れて記録されることがわかりました。その結果、最後の地磁気逆転のタイミングについては従来考えられていたよりも1万年ほど新しい可能性が高いことが分かりました。この結果は、地磁気が逆転する際の地球環境の理解や、未来の地球環境変動の正確な予測に役立つと期待されます。

発表内容

関係記事 (http://www.asahi.com/science/intro/TKY201210280163.html?id1=2&id2=cabcbacj