平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を受賞
- 川口貞男名誉教授、渡邉興亞名誉教授、神田啓史名誉教授・特任教授 -

掲載日:2013年4月8日

本研究所の川口貞男名誉教授、渡邉興亞名誉教授、神田啓史名誉教授・特任教授が、國分征 東京大学及び名古屋大学名誉教授、松原廣司 一般財団法人気象業務支援センター調査役と共同で、平成25年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)を受賞しました。

賞の概要

文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰が定められています。

科学技術賞は我が国の科学技術分野において顕著な功績をあげた者が対象であり、その中で、理解増進部門は、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者が対象とされています。
文部科学大臣表彰の詳細は、下記URLをご参照ください。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/04/1332785.htm

業績の概要

青少年を対象にしたボランテイア活動「南極教室」を日本で初めて設置し、全国的規模で講演会の講師派遣を実施した。南極観測50周年記念事業を立ち上げ、観測船「宗谷」を中心とした記念祝賀会、講演会、写真集・啓蒙書の出版を実施した。この機に設置された民間非営利組織である「南極OB会」は今日では極地科学の普及啓発を担う日本の中心的な組織に発展した。さらに、南極観測の先駆的偉業を達成した白瀬南極探検隊100周年記念事業を立ち上げ、国際講演会の開催、ドキュメンタリー映画の作成、出版事業等により、白瀬探検隊の偉業を広く公開した。

本活動により、南極OB会本部と全国に展開する地方支部との連携が密となり、全国規模のネットワークが構築された。これにより南極観測隊の普及啓発活動が強化され、極地科学をはじめ、地球科学、地球環境の理解増進に大きく寄与している。