「しらせ」から昭和基地に輸送完了

1月4日現地時間16時30分(日本時間22時30分)、3年ぶりに昭和基地沖に接岸した「しらせ」から、パイプラインを展張しての燃料輸送、雪上車による氷上輸送、及びヘリコプターでの空輸を行い、1月13日、昭和基地へ全量輸送(1,159トン)を完了した。

昭和基地沖約600mの定着氷に接岸した「しらせ」から、昭和基地貯油施設へのパイプライン展張を行い、1月4日現地時間19時(日本時間5日1時)には燃料輸送を開始し、7日までに全量を移送した。また、5日からは観測隊の雪上車による大型物資の氷上輸送、12日からは「しらせ」搭載のヘリコプターによる空輸も開始した。

昭和基地搬入量は次の通り。

パイプライン輸送 527トン(1月4日~7日)
空輸 284トン(12月14~17日、1月12日~13日)
氷上輸送 348トン(12月14日、1月5日~10日)
輸送物資内訳
燃料 567トン(694キロリットル)
食糧 65トン
観測物資 109トン
設営物資 418トン(燃料容器を含む)

「しらせ」は、昭和基地から持ち帰り物資も搭載しており、2月中旬、第54次越冬隊員、および第55次夏隊員、同行者を乗せ、昭和基地から離れ、帰路の観測を実施しつつ、帰国の途に就く予定。

氷上輸送

「最終搬入物資、通称「花ダンボール」をヘリ搭載する宮岡宏 第55次南極観測隊長(右)と「しらせ」の日高孝次 艦長(左)