南極昭和基地で越冬交代式

2月1日午前、南極昭和基地で一年間の越冬観測を終えた第54次越冬隊(橋田元隊長ほか29名)から第55次越冬隊(牛尾収輝隊長ほか23名)への越冬交代式が55次夏隊や「しらせ」乗員らが見守る中、昭和基地・一九広場にて開催された。

新たに基地の運営を引き継ぐ55次隊は、3年ぶりの「しらせ」昭和基地接岸により、燃料・物資・車両などすべての輸送を1月13日までに完了し、基地の燃料備蓄を回復させるとともに、約1ヶ月半の夏期オペレーションで大型大気レーダーや自然エネルギー棟などの施設整備を順調に進めることができた。

交代式を終えた54次越冬隊は、天候不良のため夏期宿舎にて一晩過ごし、翌2月2日午後、55次隊員らの盛大な見送りを受けて19名が基地ヘリポートから復路航行中の「しらせ」に向けて飛び立った。残り11名も8日までに順次基地を離れ、帰国の途に就く予定。

55次越冬隊は、来年1月までの一年間、第9次隊以降最少となる24名の隊員で昭和基地での観測を継続する。