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南極地域観測用物品(雪上車)の譲渡について【募集】

2021年1月19日

当研究所では、南極地域観測事業普及の一環として昭和基地より持ち帰った物品について、科学館・博物館等を対象に展示を目的とした無償の譲渡を行っています。

今回、第62次南極地域観測隊では、2021年2月に帰国予定の南極観測船「しらせ」により、雪上車3台を持ち帰ります。ついては、当該雪上車の譲渡を希望される場合は、以下をご確認いただき、その他必要書類を揃え2021年2月2日(必着)までに申請をお願いします。

なお、選考は、展示目的を踏まえ当研究所内に設置する南極観測委員会で行い、結果は2月上旬頃に通知する予定です。

1. 物品名

雪上車 3台:SM411、SM507、SM521

雪上車SM411(自走不能)

第39次南極観測隊(1997年)に昭和基地に持ち込まれ、沿岸観測・設営野外活動で長期にわたり活躍した。62次隊(2021年)の持ち帰り予定となった。今回持ち帰る雪上車の中で一番新しく、内装も比較的きれいである。重量3.5トン。自走不能。

雪上車SM507(自走不能)

第22次南極観測隊(1981年)にて当初50型ノーマル車両として昭和基地に持ち込まれ、沿岸及び内陸での観測・設営野外活動で活躍後、一度国内に持ち帰り、油圧クレーンを装着して34次隊(1992年)で再度持ち込まれ、内陸のドームふじ基地の建設で活躍した車両。50型の改造油圧クレーン装着車は過去に2台あるが、現存するのはこのSM507のみ。重量7.5トン。自走不能。

雪上車SM521(自走不能)

第30次南極観測隊(1988年)にて昭和基地に持ち込まれ、沿岸及び内陸での観測・設営、野外活動で長期にわたり活躍した。50型で残っている最後の車両。重量6.3トン。自走不能。

2. 条件

(1)申請者は、「全国科学博物館協議会」、「全国科学館連携協議会」に加盟している施設、またそれに準ずる展示施設とする。
(2)譲渡された車両は、申請書記載の用途以外に使用してはならない。
(3)譲渡された車両を他の者に譲渡、転売又は、担保にしてはならない。

3. 物品等の引渡し

(1)期日:2021年3月9日~12日の間(予定)
(2)場所:東京港大井食品埠頭(予定)
(3)費用:引渡し場所からの輸送(トレーラーの手配、準備等)及び展示にあたっての物品等修復及び廃棄とする場合にかかる費用は、希望者側の負担とします。
(4)その他:引渡し前に打ち合わせを行います。譲渡が決定した場合、国立極地研究所と譲渡契約を締結していただきます。

※参考:2016年 SM521と同型車を大井ふ頭より名古屋市にある施設へ運搬した際に要した費用は、運搬計画、トレーラー、クレーン手配等の設置経費等含め計360万円程度。

4. 申請方法

下の申請書にご記入のうえ、貴機関の概要のわかるパンフレット、具体的な展示プラン(あれば)を添えて、PDF形式でメールでお送りください。その後、郵送でもお送りいただくようお願いします。

申請書(WordPDF
締め切り:2021年2月2日(必着)

お問い合わせ・送付先

情報・システム研究機構 国立極地研究所
南極観測センター設備支援チーム

〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
Tel:042-512-0785、Fax:042-528-3563
e-mail:logistics@nipr.ac.jp

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