南極地域観測第Ⅷ期(平成22年度〜27年度)重点研究観測に向けての研究観測計画提案の公募について

国立極地研究所

 1957-58年、第3回国際極年にあたる「国際地球観測年(IGY)」を機に開始されたわが国の南極観測は、50年の観測活動を経て、現在、南極地域観測第Ⅶ期計画(平成18年〜21年度)のもとに研究観測が実施されています。 最近では、インテルサット衛星回線導入による通信情報量の飛躍的増大、航空機による輸送の試行、複数の観測船による海洋観測、ドームふじ深層掘削、日独共同航空機観測や2007-2008年の国際極年(IPY2007-2008)に参加する各種の観測計画など大きく進展しています。更に、第Ⅶ期計画の最終年度である平成21年度には、新観測船が就航予定であり、研究観測の新展開も期待されます。一方で、南極地域の研究に対する社会の期待も大きく膨らみ、人類の将来を占う重要な研究成果が待たれています。こうした背景の下で、更なる南極観測の飛躍・展開を目指し、将来的な南極地域観測事業の体制等に関して現在も検討が重ねられています。この度、今後の南極研究観測の方向性に関して、「研究観測の分類」の枠組みに沿って、広く国内の研究者からの南極における研究計画の提案を募集する運びとなりました。

 詳細に関しては、「公募要項」「研究観測の分類」および「重点研究観測策定・審査過程」を参照してください。今回の公募は、「研究観測の分類」の中で「重点研究観測」に関するもので、研究者の皆様から研究観測の提案を頂き、それらを基に「南極地域観測第Ⅷ期(平成22年度〜27年度)重点研究観測」の骨子案を策定することを目的としております。後日、今回の公募とは別に、研究観測の分類で示されております重点研究観測以外の研究観測(一般研究観測、萌芽研究観測)も公募する予定です。

 今回の公募の締め切りは、平成20年6月16日(必着)です。多くの皆さんの研究観測提案の募集をお待ちしています。また、本計画提案公募について、関係学会や研究コミュニティ等にも広くお知らせいただければ幸いです。

 また、平成20年6月26日(木)に「南極研究観測シンポジウム」の開催を予定しており、研究提案代表者の方にはここで今回提案される研究観測計画の紹介をお願いする予定です。