第Ⅷ期南極観測 一般研究観測、萌芽研究観測策定・審査過程

 一般研究観測、萌芽研究観測の公募、審議・採択、実行計画策定は以下に示す仕組みで行われる。

研究計画の評価

 国立極地研究所(以下極地研)教職員で組織される南極観測委員会のもとに、外部有識者を含めた「分野別予備審査ワーキンググループ(WG)」が、研究者または研究者グループが応募した研究計画の科学的な側面の検討を行う。
 具体的には、応募課題について、極地研の担当教員が、計画全般について助言する。一般研究観測の科学的な側面の評価は、申請者が指名した同業研究者と「分野別予備審査WG」が適当と考える研究者の中から選ぶ複数のピア・レビュアーに依頼する。同WGは評価結果を参考に分野毎の順位を付けて南極観測委員会への答申を行う。また萌芽研究観測では同WGで直接有効性を評価し、順位付けを行う。なお分野横断型の課題については、主とするWGで上記プロセスを行い、経過は関連WGに報告する。南極観測委員会では、各計画について必要な場合には担当教員・関連WG・申請者間で調整を行い実行可能性(フィージビリティ)を検討し、その結果を南極観測審議部会に提出する。
 南極観測審議部会では、上記の資料を基に検討し、全ての観測計画について、順位付けを行い、実行計画として決定する。

実行計画の策定

 南極観測委員会は、研究代表者・関連極地研教員と共に、予算、人員、施設・設備の状況、観測隊の行動計画などを考慮した、より具体的な年次実行計画を策定する。なお課題の研究者グループに極地研教員が含まれない場合には関連分野の対応教員を配置する。

※)提案課題の研究代表者は、対応する課題の予備審査には関わることはできない。
※)萌芽研究観測においては、④・⑤のプロセスは分野別予備審査WG内で行う。