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オゾンゾンデ観測

2013年7月28日


オゾンセンサ部点検風景
飛揚前にはオゾンセンサ部の点検を行います。中央に写っているのがオゾンセンサ部です。

 大気中にはオゾンという酸素原子3個からなる気体が存在します。大気中のオゾンの約90%は、上空10kmから50kmに存在しており、このオゾンの多い層を一般的にオゾン層といいます。オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収し、地上の生態系を保護しています。オゾンゾンデ観測は気球にオゾンゾンデという観測測器を吊り下げて飛揚し、大気中を上昇しながら外気を取り込み、高度約30kmまでオゾンの詳細な高度分布を直接観測します。飛揚中は同時に気温、湿度、風向、風速も観測しています。

 オゾンゾンデは、オゾンセンサ部とGPSゾンデ部で構成されています。オゾンセンサ部は、ポンプを用いて外気を反応管に取り込み、外気に含まれているオゾンが反応液と化学反応して発生する電流から、オゾン量を測定します。GPSゾンデ部は高層気象観測で使用しているものと同じです。

 現在は1週間に1回程度飛揚していますが、これからオゾンが減少する時期になると飛揚回数を増やし、上空のオゾンの監視を強めます。28日の飛揚時は北東から4.5m/sの風が吹いていました。この観測は強風時に実施できないため、風の弱い日を見計らい計画的に実施しています。


飛揚前風景
気球をつなぐ紐をのばして、これから飛揚します。紐の先には気球が浮いています。

 
7月28日の気象情報
天気 曇時々雪
日の出 10:20
日の入 14:38
最高気温 -9.1℃
最低気温 -14.9℃
最大風速 8.5m/s
 
 
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