南極での活動には雪上車とともに物資輸送のための橇(そり)が欠かせません。一番大きい雪上車のSM100 は大陸旅行の際には7台もの橇を連結して牽引することもあります。いくら注意して雪上車を運転しても、雪氷上のルートや積んだ荷物の状況によっては橇の破損は避けられません。また南極の厳しい自然条件の中で材料の劣化も起こります。歴代の観測隊は、これらの橇を補修しながら大事に使ってきました。
ここ数日春を思わせる陽気の中、2トン積み木製橇の補修作業が行われました。今回補修に当たったのが建築隊員と医療隊員、すなわち大工さんとお医者さんという面白い組み合わせですが、日ごろからいたんだものを直す仕事に携わっていますので当然と言えば当然のコンビでしょうか。
なお、橇については以下のページでも説明があります。
http://polaris.nipr.ac.jp/~academy/jiten/kiti/05.html
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