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夜間氷上輸送

2014年1月5日〜9日


風力発電物資
53次で運び込むこはずができなかったので、日本と2往復半、約70000km!の長旅を経てついに昭和基地に上陸しました。ちなみに、橇を引いている雪上車は昨年運び込む予定でした。こちらは日本と1往復半、約42000kmの長旅でした。

 無事しらせが接岸すると、息つく暇もなく燃料と大型物資の輸送が始まりました。

 燃料は、一部はヘリコプターでも輸送するのですが、大部分はしらせの燃料タンクから直接ホースを展張して、昭和基地へ24時間休むことなく送り込まれます。

 一方、コンテナなどヘリコプターで運ぶことができない大型物資は、雪の状態がよい夜間を利用して、雪上車で「しらせ」から昭和基地まで輸送します。

 氷上輸送の時間は22時〜翌朝6時までとなっていますが、実際はその前から打合せ等の準備があり、朝も7時前までは作業が続きます。

 写真では寒さや風の強さは伝わりませんが、夜なのでやはり寒いです。時には−7℃まで下がることがあったのです。

 このように大変な思いをすることもありますが、物資が無事に届くと疲れも飛びます。今回届いた物資の中には、53次、54次でも昭和基地まであと一歩のところまで来ていながら、接岸できなかったために持ち込むことを断念した物資もあったのです。

 また、物資の持ち込みがある程度行われると、今度は廃棄物等を逆に昭和基地から「しらせ」へ運びます。昨年氷上輸送が実施できなかったので、今年は2年分の廃棄物を運び出しました。綺麗になっていく昭和基地を見るのは嬉しいものです。


12フィートコンテナ
廃棄物を持ち帰る方法は何通りかありますが、このようにコンテナに入れて持ち帰るのも一つの方法です。


お疲れさまでした1
長年働いてくたびれて使用できなくなった重機です。
このように夜間氷上輸送と言われなければ昼か夜か分かりませんね。


お疲れさまでした2
私達が昭和基地に到着した時点で、既に使われなくなっていた雪上車です。
期間中はこのように時折霧に包まれました中での輸送作業でした。

 
1月7日の気象情報
天気 晴時々霧一時雪
日の出
日の入
最高気温 0.8℃
最低気温 -7.1℃
最大風速 4.1m/s
 
 
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