大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページ

昭和基地NOW!!

南極、極夜の生活と観測

2017年6月18日

生きた情報を観測し続ける観測のひとつ
果てしなく遠い天からオーロラが包込む様に見える情報処理棟

季節は冬、寒さも厳しくなる昭和基地は極夜の真っただ中。星の光りも夜空を見上げて蘇る記憶は懐かしく、この計り知れない生きた自然のなかでは五感を研ぎ澄ませながら、南極のリズムに合わせ充実した観測をおこない、生活を満喫しています。

天候や気候などの自然に身を任せながらも絶え間なく行われる観測は、太陽の日没を待ち、夜の天を眺める観測にとって極夜を待っていたかのように行われ、空を超えて宇宙まで届けと思いを乗せて観測し、この大陸から変動する大地や海氷の動きを捉え、変わらぬ青空から大気を採取し、地球上に起きる現象を極地から観測しています。ときには世界各国と交信を取りながら共同観測も行われ、観測隊員は昭和基地を舞台に躍動しています。

また、日常の気象状態を観察しながら、太陽からの日射や、地球から放たれる放射などの観測を見て伝えています。この南極が極夜から目覚め太陽が姿を現すようになると舞台が大きく移り変わり、海氷に路をつくり基地から海氷上をわたり内陸や沿岸へと遠く離れた大陸へと向かって、南極に生きる動物や植物の生態を調査します。そして今は、この観測のために緻密に計画が練られ準備を整えることに余念がありません。

観測隊員は一年という僅かな期間で観測を行い、次の隊員へと繋ぎます。この様にして、いままで何十年と継続され、創り上げられた観測は今も途絶えることなく引継がれています。そして数年後にもまた、南極への情熱が心に宿りついた隊員は再び昭和基地へ挑んできます。

また、生活することで欠かす事の出来ない食事は調理隊員の温かい気配りがあり、隊員の心や体の変化に目を配る医療隊員、情報通信が整備され遠く離れた家族や友人と連絡を取合うことが出来るようになり通信ネットワークを維持する隊員、基地の中では建物を造り続ける建築隊員、南極の環境を守ることを司る環境保全隊員、そして全てを見守る隊長は、いつも穏やかに私たち隊員を見ています。このおかげで隊員は安心して観測を行い生活することが出来るのです。

昭和基地を代表する観測を行う岩男隊員
大型大気レーダーを司る観測室

大気観測をおこなう高村隊員(写真右)
採取された大気を分析、計測する

GPS観測装置を回収する中元隊員(写真中央)
潮汐などを観測する

いつも温かい食事を作る内村隊員
隊員の夕食を作る様子

医療講習を行う大江隊員(写真左)
応急処置が出来ることを訓練する

ネットワークを維持する笹栗隊員

南極の自然を守る葛西隊員
出たゴミなどは分別され、国内に持帰り処分される

いつも笑顔を絶やさぬ岡田越冬隊長
隊員の様子を日頃から見守る

2017年6月18日の気象情報

天気 日の出 日の入 最高気温 最低気温 最大風速
快晴 - - -18.4℃ -23.5℃ 6.1m/s

大学共同利用法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所
〒190-8518 東京都立川市緑町10-3