大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

2017.9号

なぜ南極は強い風が吹くのですか

広大な南極大陸では、海に近く標高の低い沿岸地域と、その逆に標高のとても高い内陸地域とでは、風速も異なります。また、周囲の地形にも大きく影響されます。
年平均風速に注目してみると、沿岸地域にある昭和基地は毎秒6.7メートルで、その他の国の沿岸の基地に比べると弱い方です。また、昭和基地から約250km内陸に入ったみずほ基地の年平均風速は毎秒11.0メートル、昭和基地から約1000km離れた内陸地域のドームふじ基地では毎秒5.8メートルです。東京の年平均風速は毎秒2.9メートル、那覇では毎秒5.3メートルですから、確かに南極は風が強いと言えます。
風が強い理由は主に2つあります。
まず、南半球の天気図を見ると、南極大陸をまるで取り囲むように低気圧がいくつもあります。
この低気圧が発達すると、台風ぐらいの勢力を持ち、強い風と雪をともなう吹雪、すなわち「ブリザード」となります。昭和基地では1年間に平均で約25回、50日程度はブリザードの状態ですので、これが風が強い理由の一つです。
もう一つは、「カタバ風」と呼ばれる現象です。南極大陸、特に内陸地域の雪面はとても温度が低くなり、すぐ上の空気は冷やされて重たくなります。南極大陸の形は、高い内陸から低い沿岸に向かって傾斜していますので、重く冷たい空気は斜面に沿って沿岸に向かい流れ出します。この風を「カタバ風」と呼びます。

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国立極地研究所 南極・北極科学館
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