上村 剛史
(平成16年4月入学)
坂中伸也隊員撮影

極域科学専攻在籍時の研究活動

2004年11月出発の第46次日本南極地域観測隊に、研究観測(地学系)として参加しました。越冬期間中、昭和基地周辺の露岩域の湖沼やリュツォ・ホルム湾海域で海底地下水湧出量調査を行いました。また、定常観測として、昭和基地や沿岸域での地震、GPS、重力などの地球物理観測も担当しました。国内では、地下温度場と地下水流動の関係、海底地下水に関する研究を行っていました。

在籍中のフィールドワーク参加歴

2004年11月~2006年3月

第46次日本南極地域観測隊・研究観測(地学系)参加
昭和基地周辺の湖沼やリュツォ・ホルム湾海域で海底地下水湧出量調査を行いました。定常観測として、昭和基地や沿岸域での地震、GPS、重力などの地球物理観測も担当。

その他
国内で、地下水温・海底地下水に関する研究。琵琶湖、八代湾、大阪湾など

現在の職業について

地学の専任教諭として、中学生・高校生の理科(地学分野)を担当しています。これまでのフィールドや研究で得た経験を、教育現場にも活かし、おもしろい授業作りやクラブ活動、課外活動を目指したいと考えています。

極域科学専攻を目指す学生へ一言

南極での調査は、総合力が必要です。自分の研究・調査はもちろん、元気で健康な体、何でもやってみるチャレンジ精神が大切です。最初から備わっていなくても、自分次第で学べるはずです。でも、時には、細かいことは気にしない大胆さや、素直に物事を楽しめる純粋さも必要だと感じます。謙虚な姿勢で、自然と人をよく観察し、常にフィードバックして、自分に取り込むことが大切です。

学外の活動

講演の様子
(高石市立加茂小学校にて)

第46次隊南極観測隊(越冬隊)として活動し、平成18年3月に帰国した当専攻OB上村剛史さんが、観測隊での経験を生かして各地でボランティアや講演活動を行いました。

各種活動の紹介記事

・科学技術振興機構(JST)発行の科学誌『Science Window』創刊準備号22~23ページ「若手発掘」と題して、上村さんの紹介記事が掲載されています。

各地での講演履歴
講演年月日 講演場所 対象者 講演題目又は内容
平成18年5月9日 Osaka International School(北千里) 小学4、5、6年生 南極の自然について
平成18年6月20日 足立区立花保小学校 小学5年生 環境問題に関連した南極の話
平成18年6月26日 高石市立加茂小学校 小学5、6年生 南極の自然環境及び生活について
平成18年7月7日 堺市立三国ヶ丘中学校 中学2年生 南極の自然、南極観測について
平成18年8月29日 養護盲老人ホーム慈母園 入居者及び職員 南極での体験について
平成18年10月3日 養護盲老人ホーム慈母園 入居者及び職員 南極の観測と生活について
平成18年10月27日 小川村立小川小学校
小川村公民館
小学校児童及び村民 雪と氷の大陸南極の自然と生活
平成18年12月13日 河内長野市立加賀田小学校 小学5、6年生 南極の観測と自然について
平成18年12月14日 大阪府立今宮高等学校 高校1年生 生き方を学ぶ~南極観測隊経験者の話から~
平成18年12月15日 桜井市立朝倉小学校 小学4、5、6年生 南極の自然と生活について
平成18年12月16日 田原本青垣生涯学習センター 小学校、5、6年生及び保護者 私たちの知らない南極大陸
平成18年12月18日、19日 大阪府立阪南高等学校 高校1年生 南極の観測と自然について
平成19年2月28日 奈良教育大学附属小学校 小学3、4、5、6年生 「南極の自然とくらし」
平成19年3月5日 東大阪市立繩手南小学校 小学4年生 「南極の自然とくらし」
平成19年3月6日 養護盲老人ホーム慈母園 入居者及び職員 「南極の岩石と生物、音」