第４回 極域科学シンポジウム 「横断セッション」提案

極域における多圏融合物理現象（略称：多圏融合物理）

Session Title :  Interdisciplinary physical phenomena within the multiple spheres in polar region

関連分野（関連教員）：

地圏（金尾*、土井、青山）・気水圏（榎本、牛尾、平沢）・宙空圏（山岸）

セッション概要：

現在の極域の地球システムにおいて、大気・海洋・氷床・海氷・固体地球という多圏間の相互作用により、様々な時空間スケールでの変動現象（波動・振動現象や長周期変動）が観測されている。既存の汎地球規模の観測網では十分に検知できない、これら多圏を繋ぐ融合的な物理現象の発生機構と活動様式の理解は、現在進行中の地球表層部における環境変動、とりわけ温暖化に伴う極域システム応答の解明のために重要である。

本セッションでは、大気・海洋・氷床・海氷・固体地球、さらには一部の電離圏を含む多圏複合領域での上下結合過程による様々な変動現象に関する成果発表から、多圏間融合物理現象についての最新の動向について学際的観点を踏まえた情報交換を行う。さらに様々な変動現象の振幅強度や周波数特性の経年変化から、高緯度帯における温暖化増幅メカニズムについても議論する。

キーワード：

海洋波浪、インフラサウンド、微気圧擾乱、氷河氷床流動、後氷河隆起（GIA）、氷河地震、地震波脈動、海氷-波浪励起機構、海氷分布と地震検知率変動、海洋循環と重力場変動、地震-津波-大気-電離層変動、電離層シンチレーション、温暖化増幅メカニズム、長期モニタリング、データ同化、逆問題解析