第5回 極域科学シンポジウム 分野横断セッション

極域における多圏融合物理現象

現在の極域の地球システムにおいて、大気・海洋・氷床・海氷・固体地球という多圏間の相互作用により、様々な時空間スケールでの変動現象(波動・振動現象や長周期変動)が観測されている。既存の汎地球規模の観測網では十分に検知できない、これら多圏を繋ぐ融合的な物理現象の発生機構と活動様式の理解は、現在進行中の地球表層部における環境変動、とりわけ温暖化に伴う極域システム応答の解明のために重要である。

本セッションでは、大気・海洋・氷床・海氷・固体地球、さらには一部の電離圏を含む多圏複合領域での上下結合過程による様々な変動現象に関する成果発表から、多圏間融合物理現象についての最新の動向について学際的観点を踏まえた情報交換を行う。さらに様々な変動現象の振幅強度や周波数特性の経年変化から、高緯度帯における温暖化増幅メカニズムについても議論する。さらに、多圏融合的な学際研究のためのインフラ(データベース、GIS,CIT、等)及び関連したアウトリーチ活動についての発表も歓迎する。

日時:12月3日(水)
場所:統計数理研究所 セミナー室2(D304)
使用言語:英語
コンビーナ:金尾政紀、土井浩一郎、青山雄一、榎本浩之、平沢尚彦、田村岳史、山岸久雄、田中良昌