第5回 極域科学シンポジウム 特別セッション

極域科学のフロンティア―南極観測・北極観測の新展開―

極域科学は、南極・北極を研究対象とする科学であり、両極域を拠点とした観測・調査が主要な研究手段となる。この極域科学を推進する上で、大気・海洋の循環や生物の拡散、大陸の移動、電離圏磁気圏結合等の様々な過程による両極の繋がり、さらに、隔絶され異なる環境である両極の対比という視点も重要である。例えば、両極の環境変動は大気や海洋循環等を通して相互作用していると考えられており、地球規模の環境変動を解明する上で、両極の視点を持った研究の展開が今後必要とされている。本セッションは、両極を意識した研究を深化させることで、どのような新しいサイエンスの進展が期待できるかを議論することを目的とする。

本セッションでは、両極域の様々な条件の違いから、南極あるいは北極でのみ実現可能な新規観測・調査に関する発表や、両極域の結合や対比という観点から、両極域で観測を行う必要のある研究内容の発表を期待する。本セッションは招待講演を中心に口頭発表プログラムを構成することを想定しているが、南極・北極域における様々な分野の新規研究計画や研究シーズなどの発表も広く歓迎する。

日時:12月4日(木)
場所:国立極地研究所 2階 大会議室
発表言語:英語
コンビーナ:小川泰信、宮岡 宏、田村岳史、菅沼悠介、飯田高大