燃料の管理

観測隊の観測と生活に欠くことができない物の一つに燃料があります。そのため、日本で「しらせ」に積み込んで南極に持ち込む物資のうち約6割を燃料が占めます。

昭和基地のディーゼルエンジン発電機やボイラーで使用する「軽油(特3号)」約600klと灯油に近い成分の「JP-5」約50klは、昭和基地の見晴らし岩タンク群(100klタンク10基、50klタンク2基)に保管されます。

発電機やボイラーのある基地主要部と見晴らし岩タンク群は約1km離れているため、基地主要部の管理棟近くにある小型タンク群(25klタンク2基、20klタンク4基)に毎月1回、常設のパイプラインで移送し、ここから必要な設備に燃料を供給しています。

他に、主として厳冬期に雪上車に使用する「南極用低温燃料」、観測隊用小型ヘリコプター及びDROMLAN航空網の航空機に使用する航空燃料「Jet A-1」は、ドラム缶で持ち込み利用しています。

見晴し岩金属タンク