電気設備の維持・整備

昭和基地には60棟以上の建物が点在しており、そのほとんどに電力が供給されています。当然、それぞれに配電盤が設置されており、また、電力供給元である発電機から配線が敷設されています。その電力網はとても複雑なため、機器類、ケーブル類の維持管理には多大な労力を要します。さらに、設置されてからかなりの年数が経っている物もあり、老朽化した機器やケーブルの不具合などは、重大な事故につながる可能性があるため、細心の注意を払って維持管理を行っています。

老朽化した設備に関しては、順次計画的に更新を進めていますが、調査から更新までに時間を要する場合があります。近年では、更新に向けた調査を集中的に行うため、電気設備担当隊員を夏の期間増員するなどして対応しています。

また、照明器具の更新においては、LED照明器具への変更を行うなど、電力消費量の削減にも努めています。

配電盤の点検のようす

屋外配電線の状況