多目的衛星アンテナの運用

〇大型衛星受信アンテナ(S/Xバンドアンテナ)
大型衛星受信アンテナは、S/Xバンド(Sバンド:2~4GHz帯、Xバンド:8~12GHz帯)の電波を受信することができるアンテナで、口径11mのパラボラアンテナです。昭和基地東地区の最も東に位置し、多目的アンテナ担当隊員が保守運用を行っています。大口径パラボラアンテナの特性を生かし、超長基線電波干渉法(VLBI)による測地観測に使用されています。

〇L/S/X衛星受信アンテナ
L/S/X衛星受信アンテナは、L/Sバンド(Lバンド:0.5~1.5GHz帯)の電波を受信する口径1.2mと、Xバンドの電波を受信する口径2.4mの2種類のパラボラアンテナで構成されています。比較的小型のため、低軌道の地球観測衛星の電波を受信する用途で使用されています。現在では、NOAA、METOP、DMSP、TERRA、AQUA、NPP、JPSS等の衛星データを受信しています。

これらの衛星受信アンテナを使用して、様々な衛星観測データを昭和基地でダウンリンクして、地球観測に活用しています。

大型衛星受信アンテナ(撮影:JARE61 落合哲)

大型衛星受信アンテナとL/S/Xバンド衛星受信アンテナの配置(撮影:JARE61 落合哲)

衛星受信棟の衛星データ処理設備(撮影:JARE61 落合哲)

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