ヘリコプターによる輸送

日本で「しらせ」に搭載した観測・設営物資は、「ヘリコプターによる輸送」、「(バルク)燃料ホース輸送」、「氷上輸送」の3つの方法のいずれかによって昭和基地に搬入されます。

ヘリコプターによる輸送では、「しらせ」が昭和基地沖の定着氷縁(直線距離で約75km)に進入すると、「しらせ」に搭載している輸送用大型ヘリコプター(大型ヘリ)を使って数日間空輸を行い、当座の観測や作業に必要な物資が輸送されます。

当座の物資空輸が終わると、「しらせ」は昭和基地に向かい、昭和基地沖に接岸して燃料ホース輸送および氷上輸送が行われます。これらの輸送終了後、再度、大型ヘリによる輸送を再開して残りの観測・設営物資をすべて昭和基地に送り込みます。

昭和基地に近づくと、「しらせ」搭載の大型ヘリコプターCH101によって、夏期間の観測や設営作業に必要な物資を優先して空輸する。

氷上輸送が終わると、ヘリコプターに搭載可能な物資は、空輸によって昭和基地に送られる。