燃料のバルク輸送

昭和基地で使用する燃料は、ドラム缶もしくは「しらせ」の燃料タンクに入れて日本から輸送します。観測隊では、「しらせ」の燃料タンクに入れた燃料のことをバルク燃料と呼んでいます。

「しらせ」が昭和基地沖に接岸到着すると、直ちにバルク燃料の輸送を始めます。観測隊員と「しらせ」乗組員が協力して、短い燃料ホースを連結し、昭和基地の燃料タンクと「しらせ」の燃料タンクを繋ぎ、バルク燃料の送油を始めます。燃料ホースの総延長は、「しらせ」接岸位置によっても異なりますが、700~1000mにも及びます。600klの燃料を送るのには、燃料ホースの展張と撤収を含め、丸3日ほどかかります。

越冬中に必要な燃料は、「しらせ」の燃料タンクから延ばしたホースによって、昭和基地に送られる。

「しらせ」から送られてきた燃料は、昭和基地の金属タンクに保管され、1年間利用される。