清水港入港。航海の終わりは研究の始まり。初冬の北極海のデータは研究者に何を語るのでしょうか?世界に誇れる研究成果を目指します!陸上支援の皆様、ツイッター・ブログをご覧になった全国の方々、応援ありがとうございました。(12/7 首席)
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北極海は雪!:今航は雪が降ると喜ぶ人がたくさんいます。雲の研究者、エアロゾルの研究者、そして船体着氷の研究者です。風が強いと船にぶつかって、下から雪が吹きあげてきます。(11/7)
海洋研究開発機構(JAMSTEC)が保有する海洋地球研究船「みらい」は、近年北極海に大きく広がってきた海氷融解域で起きる様々な現象を観測してきた実績を持ち、国際的な研究の基盤的役割を担ってきた、北極研究に欠かせないプラットフォームです。ArCSにおいても多項目・高精度の総合観測を可能とする太平洋側北極海での観測航海を2016年度から実施してきました。
2018年度は、世界気象機関(WMO)のもとで行われる国際プロジェクトYear of Polar Prediction(YOPP:極域予測年)に関する観測を行うことを主目的とし、太平洋側北極海、およびその周辺海域を観測対象域として、これまで観測データが得られなかった秋季から初冬の氷が張り出す時期の集中観測を実施します。
清水港入港。航海の終わりは研究の始まり。初冬の北極海のデータは研究者に何を語るのでしょうか?世界に誇れる研究成果を目指します!陸上支援の皆様、ツイッター・ブログをご覧になった全国の方々、応援ありがとうございました。(12/7 首席)
本日12月5日、日本の排他的経済水域(EEZ)に入り、船内のテレビも見れるようになりました。衛星チャンネルのみですが…人間に戻った感じです。(12/5)
回航中は各研究者が担当した観測の報告書を英語で作成します。何がどこで行われたかをクルーズレポートとしてまとめるためです。今航の厳しかった環境を物語る船体着氷シーン(東大・伏見さん撮影)を表紙の写真として選びました。(12/5)
冬の大荒れのベーリング海を抜け、北太平洋に戻ってきました。初冬の北極海に挑んだ研究者・乗組員は、厳しい環境下で安全を確保しつつ、「みらい」の船体能力をフル活用して、貴重な観測データの取得に成功しました。みなさん達成感のある笑顔です!(12/4)
カムチャッカ半島沖の猛烈な時化の中、「みらい」は南下しました。途中いくつも雪雲と遭遇しますが、中にはパラパラと音を立てて霰(あられ)が降ってきました。手で集めてすくってみると、、、まさに「あられ」みたいです。(12/2)
約1か月半に渡る「みらい」の北極航海が終わりを迎えつつあります。10/24に青森の関根浜を出発し、多くの観測を終えて今は静岡の清水港への帰路についています。我々は現在(SMT 12/02 20:45)、北海道と同程度の緯度にいます。北極から帰ってきたことを実感しますね。(12/2)
みらいスタッフシリーズ最終編です。今航の船長・アイスパイロットの皆さんです。左から芥川船長、アイスパイロットのデュークさん、井上船長です。今航は氷縁域などさまざまな場所で、さまざまな観測を実施することができました。ありがとうござます。(11/30)
みらいスタッフシリーズ第5弾です。今航の航海士の皆さんです。「みらい」の操船を行っています。今航は日没が早い(日が昇らないこともある)ため、運航のためブリッジは常に暗い状態でした。この写真は海図のある(光のある)場所で撮影しました。(11/30)
何回も船に乗ると船酔いに強くはなりますが、まったくしなくなるわけではありません。冬の太平洋は大荒れの海域が多く、時化る前に酔い止め薬などで対策します。「みらい」には風速に加え、波高の予報も提供されているため、タイミングの判断にとても重宝しています。(11/29)
氷海レーダー:「みらい」の氷海航行には目視観測が必要不可欠ですが、薄明の中ではレーダーによる海氷探知も有効です。今航はアイスパイロットが13日間の氷海航行サポートを行いました。その総時間数は35時間にもなります。(11/29)
船内で観測成果報告会が開かれました。写真は首席の猪上さんが今航成果の概要を紹介する様子です。豊富なデータを取得でき、初冬の北極の様々な現象の解明につながりそうです。本日28日をもって、「みらい」は主な海洋、地質、海氷、気象観測を終え、日本に回航します。(11/28)
先日、アラスカ沖で海洋観測をしていたら、吹雪、高波の悪条件下で海氷が流れてきました。もともと暗い環境で、視程が悪いと海氷が見えづらくなります。サーチライトを前方に向け、ゆっくりとその海域を離脱しました。(11/27)
北極海での観測を終えて南下を続けている「みらい」では、遂に北極圏の入り口である「昨日の島と明日の島」が見えてきました。行きはうっすらと積もる雪が見えていましたが、この3週間で真っ白になっています。これから帰る日本も本格的な冬の到来ですね。(11/25)
11月24日、「みらい」はふたたび、北極航海での観測史上最低気温である「-13.9℃」を記録しました! 太陽の昇らぬ極夜、稀に見える星々とオーロラ、きらめく雪、20m/sを優に超える強風、激しい船の揺れ、海氷で覆われた海、そして“厳しい寒さ”。初冬の北極海は非日常の連続でした。(11/25)
みらいスタッフシリーズ第4弾、観測士の服部さんです。ブリッジ裏のみらい無線局で、船内の事務関係のとりまとめ、通信の保守、ゾンデ観測のサポートをしています。今航は緯度的に通信が不安定になる可能性が高いのですが、服部さんのおかげで通信環境の安定が保たれています。(11/23)
みらいスタッフシリーズ第3弾。甲板部の皆さんです。甲板での作業やブリッジでの操舵など、荒天かつ厳しい寒さのなか、作業されています。特に今航は氷点下でのCTD観測などを実施しているため、様々な観測を円滑に進められるようサポートしてもらっています。(11/23)
12日間同じ測線を往復する観測を行いました。その北東端はいつも海氷縁。静かに海氷が成長し、その上に雪が積もり、時には南風による波で壊され、そして北風による急速冷却。海氷域が拡大する様子は実に複雑です。(11/22)
約2日間雪が降り続いています。海氷上の冷たい空気の流入で形成された筋状の対流性雲がドップラーレーダーで確認されており、これが降雪をもたらしたと考えられます。この雲は一般的に冬の日本海で発生することで知られていますが、北極海でも観測することができました。(11/22)
海氷近くの気温が-10℃以下の環境下では、濡れタオルが数分で凍結してカチカチになります。測器の手入れもアルコールスプレーの使用や乾拭きなど工夫が必要です。「みらい」は現在南下中ですが、海氷から冷たい空気が流入し、気温は約-10℃とまだ寒い日が続きそうです。(11/22)
極域予測年(YOPP)は両極が対象。南極の昭和基地では気象庁と極地研が協力し、11月中旬から3ヶ月間、ラジオゾンデ観測の頻度を増やし、現地や中緯度(豪州等)の天気予報の精度向上に貢献します。06UTCは世界的に観測が少ない時間帯ですが、両極の日本の観測データが活用されています。(11/21)
採取した海水に溶けている酸素の量(溶存酸素量)を測定しています。溶存酸素量の値は、海水の撹乱や海水中の生物の呼吸、植物の光合成などにより変化します。(株)マリン・ワーク・ジャパンの入江さんらが、毎日多くのサンプルを処理してくれています!(11/21)
海氷縁と直交する方向へ伸びる筋雲の構造を捉えるために、海氷との距離が異なる3箇所で雲粒子ゾンデ観測を実施。海氷から離れるに従って、雲粒がどのように変化していくのか…今後の解析に注目です。(11/21)
-13.6℃。昨日の最低気温を更新! 湯気(毛嵐)が立ちのぼり、海が急激に冷えています。でもまだ結氷するほどではないようです。一方、大気は海の熱で急激に加熱されます。北極の温暖化が冬に顕著な理由がここにあります。(11/20)
海氷域に遭遇する前兆は、海面水温が-1℃以下で塩分が急に低下するときです。だから表層海水の監視はとても重要。マリンワークジャパンの松本さんらが表層海水連続測定装置の動作を毎日チェックしています。この時期に海氷域で安全に観測できるのはこの装置のおかげです!(11/20)
渦列を伴う降雪雲が「みらい」搭載のドップラーレーダーで観測されました。ドップラー速度を調べると、アラスカ側からの南西風と、海氷域からの北東風の境界域で発生したようです。「みらい」の世界に誇れる観測機能の一つです。(11/19)
観測してわかったのですが、同じ北極海でも夏と初冬の雲の種類はちょっと違うようです。夏の北極海では霧や層雲ができやすいということがわかっているのですが、今航、つまり初冬の北極海では、層積雲がたくさん観測されています。(11/18)
気象・海氷予測データはVENUSで受信しますが、観測航海にはリアルタイムの気象衛星画像も必要です。極域は「ひまわり」では殆ど映らないエリアなので、アメリカNOAAの極軌道衛星のデータを船上で直接受信し、観測データとして役立てています。(11/16)
今航ではCPSゾンデという特殊ゾンデ観測を実施しています。CPSゾンデは雲粒子数や雲の大きさ、雲の相状態(水雲か氷雲か)を観測することができます。観測結果から、初冬に発生する北極海の雲が海氷形成にどのような影響を及ぼしているのか解明することが期待できます。(11/15)
凍らない北極海の上空はどうなっているのでしょう? ラジオゾンデ観測は上空の気温・湿度・風向風速・気圧を計測します。データは天気予報にも使われ、極域予測年に貢献します。ノルウェー・ニーオルスンのドイツの基地でも回数を増やし、国際共同観測を行なっています。(11/14)
日本時間11月14日朝9時ごろ、「みらい」は北緯72.7度、西経163.0 度にいます。-6度の気温のなか、研究者たちは、な、なんとアイスクリームを食べています! 情熱に溢れる1枚です。(11/14)
先日紹介した「みらい」のトレーニングルームでは、毎週月曜の夕食後にスポーツチャンバラ部の活動が行われます。「航海中にみんなで楽しめる活動を」との思いから、部長(写真奥)によって設立されました。今週の参加者は7人でしたが、多い時は15人以上が集まります。(11/13)
「みらい」就航以来初(!)の船上気温-10.4℃を記録しました。海上は陸上よりも風が強く、体感気温が大きく下がります。風速10m/s、気温が-10℃だと、体感気温は-30℃程度といわれます。乗船者には「船員の低体温症対策ガイドブック」が配布されています。(11/13)
4日連続で海氷縁まで行きました。海氷の成長過程と海洋構造の変化が毎日観測されています。蓮葉氷をよく見ると、いくつかの小さい海氷がくっついて、昨日よりも大きくなっています。前日に降雪があったので、海氷の上には積雪が見られます。(11/13)
冬でも凍らない北極海を理解するには、様々な海洋センサーを使った海の観測が重要。今航一番の心配事は低温環境下でのセンサーの故障。後部操舵室ではマリンワークジャパンの観測技術員さんが異常値がないか厳しくチェックしています。(左:小林さん、右:武田さん)(11/12)
ここ数日「みらい」はマイナス5度以下の海域を航行しています。皆どうやって凍えないようにしていると思いますか? ちょっとした運動をしたり、サウナに入ったり、あとは毎日コーンポタージュを飲むんです!(11/12)
11日の朝「みらい」から見た北極海には蓮葉氷(はすばごおり、Pancake ice)が連なった様子が見えていました。さらに、雪だるまが作れないくらいさらッさらな雪も降っていました。海に流氷、空に雪、気温は-8.3度。海も空も、そして自分の体も凍る北極海の朝でした。(11/11)
11日8時半に撮った樹枝状六花の雪結晶です。中谷宇吉郎先生の言葉「雪は天から送られた手紙である」のように、雪の結晶形は成長する際の大気の温度や湿度で決まるため、上空の気象状態を知る手掛かりとなります。今朝は風が弱く、綺麗な形のままたくさん観察できました。(11/11)
できたての海氷は海に油(グリース)をまいたようにみえることから、グリースアイスと呼ばれます。今航ではこのような海氷縁の状態を毎日観測し、そこでの大気と海洋の構造の時間変化、さらに海氷域への波の伝わり方などを調べ、凍らなくなった北極海の真実に迫ります。(11/10)
まだ1日のうち数時間は明るいです。午前9時半頃の「夕日」でも、陽の光を浴びるのは体内リズムを整えるのに重要です。皆さん甲板に出て日光浴するのですが、当然ながら寒いです。昨日は今航初の真冬日でした。(11/9)
ベーリング海を北上後、曇りでほとんどお目にかかれなかった太陽が現れました。現在地、北緯72度、西経162度、船内時間AM9:30(!)ですが、きれいな夕暮れです。久々の太陽ということで、雪の降る中、写真に収めたりと、気分が上がっています。(11/9)
日本海洋事業の観測技術員の方々です。今航ではラジオゾンデやCPSゾンデの放球サポートや、船体固定データの保守などを実施されています。撮影場所はデータ処理室と呼ばれる部屋で、この場所で様々な作業をされています。(11/9)
海氷域に先日ご紹介した波浪ブイPiper-A13を投入し、波高計測を開始! 綿密な気象・海氷予報情報の分析と、現場海域での船長および乗組員の皆様、そしてアイスパイロットのナビゲーションなくして、安全な観測は行えません。(11/08)
ボーフォート海では、この時期に降る雪の量が近年増加し、海氷に積もる雪も増えています。雪は断熱作用を持つことから、積もると海氷からの熱の放出を抑える役割があります。近年の雪の増加で海氷が冷えにくくなり、海氷成長を抑制している可能性があります。(11/08)
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北極海は雪!:今航は雪が降ると喜ぶ人がたくさんいます。雲の研究者、エアロゾルの研究者、そして船体着氷の研究者です。風が強いと船にぶつかって、下から雪が吹きあげてきます。(11/7)
北極海は雪!:今航は雪が降ると喜ぶ人がたくさんいます。雲の研究者、エアロゾルの研究者、そして船体着氷の研究者です。風が強いと船にぶつかって、下から雪が吹きあげてきます。(11/7)
南極観測の「しらせ」など、海上自衛隊の艦艇メシといえばカレーですが、昨日は「みらい」もカレーでした(「みらい」はJAMSTECの研究船です)。ライスもナンも楽しめるうえみかんも2個ついて、なんとこれが昼ごはん。各種観測活動が本格化し、エネルギー補給が大事です。(11/7)
船上標準時間午前7時半頃、夕日(ちょっとぼやっとしていますが)と海氷が共演しているシーンを撮ることができました。73.20N付近です。はじめて北極航海に参加し、海氷を見た研究者たちは大興奮でした。(11/7)
ベーリング海峡からずっと北上してきた「みらい」ですが、今日73.25Nまで到達!気温も水温も-0.2℃程度。この値は実は例年の「みらい」北極航海(9月)でよく観測される状態です。11月の凍らない北極海の不思議をCTDの海洋断面観測で明らかにします!(11/7)
ベーリング海峡を通過した日は快晴でした。アラスカ側の陸地をよーく見ると、蜃気楼が! 夜間に陸地が放射冷却で冷たくなり、上空の空気のほうが暖かくなる気温の逆転が生じたのでしょう。「みらい」のラジオゾンデ観測でも高度1km付近に逆転層が観測されていました。(11/5)
波浪ブイPiper-A13の投入のため、「みらい」の航海規則を遵守しつつ、一部海氷に覆われた海に侵入していきます。波浪ブイを投入するには外気温、風、海氷の状態、日中の限られたタイミングを考慮した緻密な計画が必要です。しかも、我々は波浪ブイの位置を衛星画像を用いて取得し、観測をより充実させようと試みています。これは今航の「みらい」の首席研究員、船長、乗組員の経験と努力があればこそ、可能なことです。(11/5)
先ほどの「昨日の島と明日の島」は、船の左側に見えていました。実はそのとき船の右側では…雪の積もったアラスカが見えていました!巻雲もきれいですね。北緯65度のここはまさに北極圏の入り口。良き門出となりました。(11/4)
写真のふたつの島をご覧ください。この二島は通称、「昨日の島と明日の島」と呼ばれています。なぜか? なぜなら!島の間を日付変更線が通っているからです!左側の小さな島がアメリカ領、右側の大きな島がロシア領です(我々はアメリカ側を航行しています)。(11/4)
船内で食べるおやつの裏袋に「北極と南極、寒いのはどっち?」という小ネタがありました。日本の南極観測の先遣隊も出発したので、答えは「両極が熱い!」ですね。日本の極域科学がますます発展しますように!(11/3)
7回目の船内セミナーはアイスパイロットのデュークさん。アイスパイロットが必要とする海氷・気象情報は、高解像度かつ準リアルタイム。船上で受信できる情報をベースにあとは現場による目視です。「みらい」の北極海での活動と安全確保をサポートしてくれます!(11/2)
現在、ベーリング海を北上中です。今航で観測支援していただいている(株)マリンワークジャパンの方々です。本日から本格的な作業が始まります。ちなみに左側の大きな金属フレームは、CTD観測、海水試料採取などを行うためのものです。(11/2)
米国の地質調査所のリクエストにより、昨日から海底地形の調査をしています。音響装置を使うため、「ピッ」と鳥の鳴き声のような音が定期的に聞こえます。海底はいろいろ色々堆積していそうな縞々模様です。(11/1)
東に進むと日出と日没が次第に早くなります。例年、経度帯に合わせて船内時刻(Ship Management Time、SMT)を改正しますが、今航ではなんと日本時間に固定!氷海航行に関する陸上との情報交信の機会を多く持つためです。本日の日没時刻13:59。(10/31)
アリューシャン列島を通過し、八戸港を出てから最も陸に近づきました。しかし、曇り空のため肉眼では確認できず…残念。次に陸に接近するのは、ベーリング海峡の「昨日の島と明日の島」(※http://arctic-climate.com/diomede-islands参照)だそうです。(10/31)
今日のお昼ご飯はお蕎麦です。サラダとデザートがついて、豪華さに溢れています。寒い中、温かいお蕎麦を食べれるのはいいですね。エネルギーや栄養補給についても、キッチンのスタッフが工夫してくれているようです。(10/31)
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ラジオゾンデ観測は右舷側にある自動放球装置を使いますが、諸事情で左舷から手で放球することもあります。今日はその練習。簡単そうですが、風を読みながら船にぶつからないタイミングで放します。暗く寒い北極では手元の細かな作業が大変になりそうです。(10/30)
ラジオゾンデ観測は右舷側にある自動放球装置を使いますが、諸事情で左舷から手で放球することもあります。今日はその練習。簡単そうですが、風を読みながら船にぶつからないタイミングで放します。暗く寒い北極では手元の細かな作業が大変になりそうです。(10/30)
ADS(テーマ8)提供の「みらい」の位置情報です。船は北極海へむけて北上を続けます。(10/30)
北太平洋での海洋観測点に到着。CTD採水器を降ろして塩分、水温などを計測します。北緯47度付近ですが、水温も気温も10度を下回りとても寒く感じます。まだ海が凍るような寒さではないのですが、みなさん防寒着を引っ張り出してきました。(10/29)
波浪ブイPiper-A13、14を紹介します。9自由度の慣性計測装置(IMU)によって波高を計測する機器で、オーストラリアで作られたあと日本経由で北極海に向かっています。現場観測による波高データがほとんど得られていない季節に、価値あるデータを取得してくれますように。(10/29)
北極海に入るまでの回航区間に研究者による船内セミナーを行います。初回の今日は筑波大学の山上さん。波浪や海氷にも影響する北極低気圧はどの国の気象センターがよく当てるのか?というお話。今航で利用中のヨーロッパ中期予報センターの予報が最も良いそうです!(10/28)
アイスパイロットのデューク・スナイダーさんは、海氷情報の提供、そして氷海域の航行のアドバイスを行います。極地研が開発したVENUSの気象・海氷情報にとても期待を寄せてくれています。動画は名刺代わりにいただいた、お名前入りのコイン。(10/27)
船内で海上守護の神様として古くからあがめられている金毘羅参りが行われ、安航を乗船者全員で祈念しました。お神酒のラベルにご注目! なんと「みらい」北極航海専用の特製ラベルです。どんな味がするのでしょうか。(10/26)
ゾンデ演習:今夜から定時に打ち上げるラジオゾンデ観測の手順確認を日本海洋事業の観測技術員の吉田さん(左)と行いました。今航の観測主担当は筑波大学の山上さん(中)と北見工業大学の武部さん(右)。乗船観測もゾンデ観測も初体験です!(10/26)
首席研究者の猪上さん(極地研)と次席研究者の佐藤さん(北見工大)です。今航はこのおふたりのもと、乗船研究者・みらいスタッフが一丸となって観測を推し進めます。本日からラジオゾンデ放球が始まります。今航の研究課題はこちらをご覧ください。(10/26)
八戸港の周りは工場が多く、煙突からの煙が立ち込めています。このような空気中の微粒子の東アジアから北極までの輸送過程を解明するのが@JAMSTEC_PRの竹谷さん(左)と朱さん(右)です。彼らの観測が始まりました!(10/25 八戸港出港)
総員退船訓練:ヘルメット、安全靴、ライフジャケットを着用、タオルとイマーションスーツを持参して、第1係留ブイ格納庫に集合します。その後、各救命艇まで移動。みらいには40名用の救命艇が4艇、20名用の救命筏が8台あります。(10/24)
「みらい」は本日16時に出港します。出航を控え、午前中に安全教育が行われました。今航は船舶観測、「みらい」乗船が初めての研究者が複数います。緊急時の対応、救命艇などの設備、寒冷環境での注意事項、船内生活一般など、一等航海士から説明を受けました。(10/24)
首席部屋より:機材の設定を終えたら、つぎは自分の部屋です。パソコンやメールの設定、衣類などの生活用品の整理。今日から船に宿泊です。首席部屋の打ち合わせスペースにプロジェクトマークと北極の地図を飾ってみました。いよいよです!(10/23)
極地研・ADSチームの照井さんが、「みらい」のネットワーク室で船舶航行支援サービス(VENUS)の設定をしています。VENUSが天気・海氷予報データを船内で受信し作図します。その恩恵についてはいずれ。(10/21)
冬の足音:今日はJAMSTECむつ研究所に移動します。上野から新幹線で移動中に冠雪の富士山が見えました。乾燥した日によく見えます。冬が近づいているのでしょう。北極海でも海氷域が拡大し始めました。(10/21)
波と海氷:ケンブリッジ大学のPeter Wadhams教授に今航のお話をしました。海氷縁における波と海氷の動態研究の第一人者である彼も、東大が持ち込む波浪ブイがどのようなデータを取得するか興味津々です。初冬の海氷分布を考慮した投入海域の調整が始まります。(10/20)
北極の海底地形:極地研の南極・北極科学館に行ってきました。今航はベーリング海峡を越えてどこまで北上できるか不明ですが、アラスカ西岸の大陸棚を中心に観測を予定しています。水深50m程度と浅いこの海域で、なぜ海氷がまだ張り出さないのか、その不思議を調べます。(10/19)
北極海上の天気予報:今回の北極航海は、「極域予測年」の一環として、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の強力なサポートの下、高分解能の気象予測データをリアルタイムに近い状態で受け取ります。海氷の張り出し具合に注意するなど、観測海域の選定に大いに活用する予定です!(10/19)
気になる海面水温:北極海に入れるかどうかは海面水温が重要です。チュクチ海南部の海面水温は今年は例年よりもとても高く、10月上旬でも7℃を上回っています。これからどのように氷が張り出すのでしょうか?(10/19)
時化に備える:海洋観測では、海水の塩分・水温・深度を計測するためにCTDという装置を用いますが、CTD観測は冬のベーリング海のような時化の時は行うことができません。そこで、海象・海況条件に制約を受けることなく海洋構造の観測が可能なXCTDプローブを追加購入しました。(10/19)
観測衛星Cloudsatの軌道をチェック:「みらい」が北極海に入った時に雲の鉛直分布を計測するCloudsatがどの程度の頻度で通過するか事前調査。「みらい」搭載のドップラーレーダーと同期観測できると素敵。(10/17)
雲粒子ゾンデ届く:雲の粒子サイズの鉛直分布を計測するための雲粒子(CPS)ゾンデが届きました。実は北極海では初めて使用します。北極の雲の特性をドップラーレーダーや衛星データと組み合わせて詳細に調べます。(10/17)
航海オリジナル野帳届く:航海中はいろいろな情報をメモする必要があります。観測のこと、研究アイデア、船内事務連絡、その他もろもろ。今回、極域予測年(YOPP)を記念してYOPP野帳を作成しました!(10/17)