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北極圏海洋環境保護作業部会(PROTECTION OF THE ARCTIC MARINE ENVIRONMENT: 略称PAME)2020年度第2回総会

報告者:大塚夏彦(北海道大学/北極航路課題)

2020年9月23日から25日にかけて、北極評議会(Arctic Council)北極圏海洋環境保護作業部会(PAME)2020年第2回総会がオンラインで開催されました。PAME作業部会は毎年2回の総会を開催しており、今回の議事として、実施中のプロジェクトの活動報告、10月に予定されている次回SAO(Senior Arctic Officials:高級実務者)会合への報告事項、およびPAME 2021-2023ワークプランにおけるプロジェクトと活動の提案、2021年5月の大臣会合に提出する各種報告書等の審議が行われました。

海洋保護区分野では、PAMEが実施する活動との連携に関心を表明したWWFによるプレゼンテーションが行われ、“Arctic Ocean Network of Priority Areas for Conservation (ArcNet)”が紹介されました。

https://www.pame.is/images/05_Protectec_Area/2020/PAME-II/Agenda_item_4/ArcNet-WWF_PAME_23Sep2020_plenary.pdf

外来種対策分野では、ワークプラン2021-2023への後継プロジェクト提案が要請されました。また、デンマークは“The transfer of marine invasive species by ships(バラスト水,バイオファウリング等)”に関するプロジェクトをCAFFと共同で提案することを表明しました。

北極海の安全かつ持続的な海運利用を推進するAMSプロジェクトでは、国際機関との連携、北極海における海運対策、北極海沿岸先住民と環境の保護、北極海のインフラ及び・交通システムの整備について協議が行われました。

海洋活動開発関連分野では、先住民族・地域コミュニティの参画(MEMA)のReference GuideがPAMEに最終承認されるとともに、同書を各国の言語に翻訳し、多くのACメンバーや北極関係社会に提供することが推奨されました。

エコシステムアプローチ分野では、2024年に向けた活動として、中央北極海生態系システムに対する人間活動の影響に注目していきます。

海洋廃棄物に対する地域活動計画開発分野では、マイクロプラスチックを含む海洋廃棄物に関するデスクトップスタディの研究成果が発表されました。

オブザーバー国の動向では、PAMEはインドをPAME-Ⅰに招待し、同国の海運分野等における北極への関心に関するプレゼンテーションを要請しました。

PAME ウェブサイト(英語)