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ASSW 2021・IASC雪氷学作業部会参加報告

報告者:青木輝夫(国立極地研究所/雪氷課題)
竹内望(千葉大学/雪氷課題)

国際北極科学委員会 (International Arctic Science Committee)の雪氷圏分科会(Cryosphere Working Group:CWG)が、ASSW2021 (Arctic Science Summit Week 2021)開催期間中の2021年3月20日および21日に開催されました。ASSW2021の会場はポルトガル・リスボンでしたが、ほぼ全ての会議がオンラインとなったため、現地実行委員会の技術的サポートを受けて、会合はZoomで行われました。

会合は、初日に現地時間13時からオープンセッション、翌日現地時間13時からクローズドセッションが各2時間ずつ行われました。初めに、CWGが毎年1名ずつ選定している若手フェローの研究紹介と各国のCWG代表の自己紹介が行われました。次に2021年のCWGの活動として申請されている計画案、とくにWG間連携活動(XC)の申請書案についての意見交換が行われ、研究費配分についての決定を行いました。2020年における各国のCOVID19の北極研究への影響についての意見交換が行われ、特に学生や若手研究者の北極観測やスクール、学会参加の機会が失われていることが問題であることや、継続的観測や調査に支障をきたしている深刻な例が報告されました。CWGの科学研究目標(WG Foci)および活動計画(Working plan)についての議論も行いました。CWGでは現在3つの科学研究目標(大気氷河海洋相互作用、極端な雪氷現象、雪氷科学における分野横断)を立てています。この目標や活動計画についての意見交換が行われ、IASCの戦略目標およびICARP-IIIの優先事項を考慮しながら、次の5年の計画についての検討が行われました。

関連報告(リンク)

  • ASSW2021科学セッション「テーマC: 北極の気候力学、ID:102: 北極の氷河・氷床: 過去、現在、未来」 参加報告

  • ASSW2021科学セッション「テーマE:北極圏の生態系ダイナミクスの解明、ID:12環北極域の地理・環境条件による微生物相と生物地球化学」参加報告