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ASSW2022・IASC大気作業部会会合参加報告

報告者:猪上 淳(国立極地研究所/北極航路課題及び
沿岸環境課題の研究課題協力者)
當房 豊(国立極地研究所/大気課題)

ASSW:Arctic Science Summit Week(北極科学サミット週間)

2022年3月27日(日本時間:3月27-28日)に国際北極科学委員会(IASC)大気作業部会(AWG)の会合が、現地(ノルウェー・トロムソ)及びオンラインでのハイブリッド形式で開催されました。
前半の参加自由の会合(Open Meeting)では、AWGの議長であるリーズ大学(英国)のStephen Arnold氏の進行で、2021-2022年に開催されるAWG関連の会合であるMOSAiC Science Conference(MOSAiCプロジェクトに関する会合)、QuIESCENT Arctic Workshop(北極でのエアロゾル-雲相互作用に関する会合)、HiFACE Workshop(高緯度域で発生する火災に関する会合)などの準備状況について説明されました。また、AWGの活動の三本柱であるMOSAiC、PACES、YOPPの進捗状況や2022年のAWGフェロー(英国・ヨーク大学のThomas Webb氏)の選出について紹介されました。その他にも、EPFL(スイス)のJulia Schmale氏からは2022-2025年にスイス主導で予定されているグリーンランドのフィヨルドの生態系に着目した観測プロジェクト(GreenFjord)、NOAA(米国)のGijs de Boer氏からは気候モデルの相互比較に関するサマースクール(NORP CMIP6 Bootcamp summer school)の概要について解説されました。最後に、AWGが関連する各報告書(各国の活動報告やICARP IVの作成など)について議論されました。
後半のAWGメンバーのみ参加可能な会合(Closed Meeting)では、新たなAWGの議長と副議長の改選(Stephen Arnold氏が議長に再任、Gijs de Boer氏が副議長に新たに選出)や2022-2023年にAWGが出資を予定している会合への予算配分に関する議論が行われました。