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出張授業・ノートルダム女学院中学高等学校 グローバル探究コース①

2022年10月6日(木)に、京都市のノートルダム女学院中学高等学校の中学1、2年生を対象に、文化人類学が専門の大石 侑香氏(神戸大学大学院 国際文化学研究科)による出張授業を実施しました。


最初に授業の導入として、北極の多様な環境、生態系、先住民の暮らしなどを紹介する「北極クイズ」を行い、生徒たちの北極に対する興味を引き出した後、「北極域先住民と気候変動」と題した講演を行いました。子供時代から文化人類学の研究者になるまでの話や、西シベリアでトナカイ牧畜や狩猟・採集などを生業とするハンティの人々の暮らしや文化、気候変動による先住民社会への影響を紹介しました。特にハンティの人々と一緒に暮らした経験談は、生徒たちの興味・関心を引きました。

後半は6名ごとのグループに分かれて、北極ボードゲーム『The Arctic』 を体験しました。参加者は北極の研究者、先住民、開発業者などの職業に就き、北極で次々に起こる問題に対応しながら、どうすれば北極の未来を守れるかについて考えました。各テーブルではそれぞれが自分の意見を述べ、意思決定のために活発に意見交換する様子が見られました。ゲーム終了後は、「北極ではいろいろなことが起きていることがわかった」、「自分でも北極のことについてもっと調べてみたい」といった声が多く聞かれました。

学校・団体名 ノートルダム女学院中学高等学校
対象 グローバル探究コース 中学1年生、2年生
実施日 2022年10月6日(木)
講師 大石 侑香(神戸大学大学院 国際文化学研究科)
活動内容 ① 大石氏による講演(40分)
② 北極ボードゲーム体験会(70分)
参加人数 40名
参加者からの声 ・北極について知る機会は少なく、今日は初めて知ることばかりでした。

・寒い地域の暮らしにはもともと興味があり、今日お話を聞いてもっと知りたくなりました。

・北極での実体験のお話で、わたしたちが普段イメージしている北極とは違うことも知れました。

・現地で暮らす人々は環境に合わせた工夫をしていて、柔軟な対応ができるけれど、それでも対応しきれなくなるほど北極の環境が変わってしまうかもしれないということが、環境を守る必要性を感じられました。

・実際にボードゲームをしてみると、環境を守るのはとても大変でしっかり話し合う必要があるので、環境が変わるのはまだ先のことだと考えるのではなく、今からできることを始めることが大切だとわかりました。

・ゲームで金銭のことも気にしつつ対策しなければいけないというのが印象に残った。

・今回のお話やボードゲームを通じて、今北極がどのくらい深刻な状況なのか、先住民の人々にどのような影響があるのかが知れてとても良い機会でした。