若手人材海外派遣の成果が論文として出版されました
執筆者：ArCS若手人材海外派遣プログラム参加者
深井 悠里（北海道大学大学院環境科学院 博士課程2年）
ArCS の若手人材海外派遣で行った研究がJournal of Geophysical Research-Oceansに掲載されました。本派遣では、Woods Hole Oceanographic Institution (WHOI) のDonald M. Anderson氏より、太平洋側北極海陸棚域の広範囲における堆積物をご提供いただきました。これにより、本海域では海氷の動態が珪藻類群集の組成と密接に関係している可能性を示すことができました。若手人材派遣でWHOIに滞在させて頂いたことによって、広い世界を実感することができ、博士課程進学を決める契機となりました。また、海外の著名な研究者の方々と一緒に成果を発表でき、自分のキャリアの中で非常に貴重な経験となりました。
WHOIのRedfield Laboratory
受け入れ研究者のDonald M. Andersonさんと。
観測船NEIL ARMSTRONG（WHOI所属）
培養準備の様子。堆積物中の植物プランクトン細胞への影響を軽減させるために赤いライトの下で作業しています。
実験室での培養の様子。堆積物中の珪藻類休眠期細胞を発芽させています。
ボストンの海岸で。ウッズホールはボストンからバスで約1時間半の距離にあります。
論文情報
| 論文タイトル | Impact of sea-ice dynamics on the spatial distribution of diatom resting stages in sediments of the Pacific Arctic region |
| 掲載誌 | Journal of Geophysical Research-Oceans Volume 126, Issue 7 |
| 掲載日 | 2021年6月17日 |
| 著者 | Yuri Fukai, Kohei Matsuno, Amane Fujiwara, Koji Suzuki, Mindy L. Richlen, Evangeline Fachon, Donald M. Anderson |
| DOI番号 | 10.1029/2021JC017223 |
| 論文URL | https://doi.org/10.1029/2021JC017223 |
ArCS若手人材海外派遣プログラムへの参加
派遣当時：北海道大学 大学院水産科学院 修士課程1年
派遣期間：2019年2月〜4月（平成30年度第3回中・長期派遣）
派遣先：ウッズホール海洋学研究所 (アメリカ）
YouTube北極情報チャンネル「若手人材派遣 経験者の声」で深井さんへのインタビューをご覧いただけます。
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