EN メンバーズサイト
ログイン

プロジェクト報告・成果

  1. HOME
  2. プロジェクト報告・成果
  3. 開催報告
  4. ArCS II×JAXA宇宙教育センター教員研修

ArCS II×JAXA宇宙教育センター教員研修

2022年7月2日(土)に、JAXA宇宙教育センター との共催で、教育関係者を対象とした教員研修を実施しました。募集人数40名を超えた参加応募があり、キャンセル待ちも出ました。当日は、教職課程の学生、保育園から大学の教員まで、担当科目は理科だけでなく、美術、社会、英語など、非常に多様な参加者が、全国から参加しました。

前半は、JAXA宇宙教育センターによる宇宙教育の紹介の後、ArCS IIから子供向けワークショップの実施事例と北極域データアーカイブシステム(ADS) の紹介を行いました。こどもワークショップ 「どうなる?これからの北極~海氷編~」では、地球観測衛星のデータをもとに作成した海氷分布ワークシートを使います。今後は教育教材として提供すると報告したところ、早速、提供依頼がありました。矢吹 裕伯氏(国立極地研究所)は、ADSが開発した極域衛星データベースの多様な活用法を紹介しました。参加者は各自のタブレットやPCで北極のさまざまなデータを調べ、授業への活用法を検討していました。

後半は、参加者がグループに分かれて、北極や宇宙に関する授業を開発するワークショップを行いました。 個人で授業案を作成した後、グループで共有し、お互いの授業案について意見を交わしました。その後は他グループの机へ移動し、最終的には会場全体で授業案を共有する時間が設けられました。分野や校種が異なる教員たちの間で活発な意見交換がなされ、大変貴重な時間となりました。

午後は、国立極地研究所の敷地内にある南極・北極科学館 の見学を行いました。北極と南極の両方に滞在経験のある宮岡 宏ArCS IIサブプロジェクトディレクター(国立極地研究所)は、自身の経験談も交えながら、極地や展示物について解説しました。特に北極海の海氷と南極の氷は参加者の興味を引き、参加者は熱心に記録に収めていました。参加者からは多くの質問が出て、極地への理解をさらに深め、授業に活かそうとする積極的な姿勢が見られました。

当日の様子は、日本教育新聞(2022年7月18日付)に掲載されました。ArCS IIは、今後もJAXA宇宙教育センターと共催で教員研修を実施していく予定です。