ArCS IIイベントシリーズ・サイエンストーク&ボードゲーム体験会「北極ってどんなところ?」を開催しました
ArCS IIの最終年度である2024年度は、代表機関の国立極地研究所の南極・北極科学館を中心に、ArCS IIイベントシリーズ「ようこそ、北極へ!」を年間を通して行います。第1回として2024年4月27日(土)に、榎本 浩之ArCS II プロジェクトディレクター(国立極地研究所)を講師に迎え、サイエンストーク&ボードゲーム体験会「北極ってどんなところ?」を実施しました。
前半は、「地球はどうなる?北極の研究から知る気候変動の最前線」と題したサイエンストークを行いました。なぜ気候変動の研究で北極が注目されているのか、いま北極では何が起き、日本に住む私たちにどのような影響があるのか、北極に暮らす人々の生活や文化はどのようなものかを、多くの写真と共に紹介しました。クイズを取り入れた進行により、参加者から多くの意見や質問を引き出すことができました。
後半は、北極ボードゲーム『The Arctic』 の体験会を行いました。北極の研究者、先住民、開発業者などになりきり、前半のサイエンストークで得た知識も使って、変わりゆく北極を知り、どうすれば北極を守ることができるかを考えました。参加者からは、「ゲームとしての楽しさでボードゲームに熱中しながら、北極の環境や生活についてさまざまな課題があると知れた。」「視野が広がった。文化教育を守る視点を持ちたいと思った。」「もっと理解を深めた状態で再プレイしたい。」などの感想が寄せられました。
会場内には、講師が推薦する書籍や図鑑などが展示され、休憩時間や終了後にはそれらを見ながら講師へ熱心に質問する姿が見られました。参加者アンケートには、「極地といえば南極というイメージが強く、北極について知っていることがなかったので、得るものが多かった。」「北極海の色(氷の白さ・海の色)が温暖化に影響していることに驚き、新しい視点が得られた。」「先住民の方と交流や話合いをされていることが印象に残った。」「北極の研究の必要性が理解できた。」「知っていると知らないでは大きな違いとなる。知ることができてよかった。」などの感想が寄せられました。