石田 哲朗
(平成27年3月修了)
北海道大学 大学院理学研究院 宇宙理学専攻・特任助教

極域科学専攻在籍時の研究活動

地球の北極域では1981年からEISCATと呼ばれる大型レーダーを利用して、極域電離圏で見られる様々な電磁気的な現象を観測してきました。私の博士課程の研究では、このEISCATレーダーの30年分のデータセットを統計的に解析して、電離圏のプラズマ密度が変化する原因を調査しました。

現在の研究活動

私が現在所属している研究室では、アジア諸国や国内外の大学と連携して超小型衛星の開発を推進しています。さらに、その衛星データを利用して、自然災害や農林水産に関わる諸問題の解決に取り組んでいます。そのために、極域科学専攻で培った自分の専門性を基盤として、様々な分野の専門家や研究者と連携しながら研究を進めています。

極域科学専攻を目指す学生へ一言

極域科学専攻では、南極や北極域のフィールド活動に参加して研究を行うことができます。また、大学院生でありながら第一線の研究者達と一緒に研究を進めることができる点も魅力だと思います。一方で、一般の大学の研究室の雰囲気とは少し違ったシビアな環境に身を置くことになりますので、研究に対する高いモチベーションを維持し、能動的に物事を進めていく姿勢が求められます。自分の人生の目標や考えをしっかりと持ち、中だるみしないように全力で大学院生活を突き進んでほしいと思います。