金丸 礼
(平成28年4月入学)

極域科学専攻を志望した理由

私は、学部3年の頃から研究者を目指しており、大学院進学も決めていました。大学院の研究室の選定にあたっては、その分野の日本一の研究室に行きたいと思っており、いくつかの指標を自分の中で作っていました。例えば、(私の研究対象である)HED隕石の研究論文を集め、著者として最も名前が多い先生の研究室です。このような指標から先に研究室を決定し、後から極域科学専攻という存在を知りました。(そのため、志望した理由は、そこに、“研究室”があったからです。)

現在の研究活動

小惑星Vestaの地殻物質と考えられている隕石群(HED隕石)を対象として博士研究を行なっています。小惑星Vestaはその大きさ(直径:~520km)から原始惑星の生き残りと考えられており、惑星進化過程において微惑星(直径:~10km)と地球型惑星(直径:~数1000km)の間をつなぐ重要な研究対象です。私の研究では、HED隕石の岩石・鉱物学解析に基づき、小惑星Vestaの形成過程の推定を行なっています。微惑星から地球型惑星への進化過程を詳しく研究することは、「どうして地球はできたのか?」など、太陽系における惑星進化歴史を解明することに繋がります。

極域科学専攻を目指す学生へ一言

極域科学専攻は、「極地」の研究をする所ではなく、「極地」から「グローバルな地球環境」を研究する専攻と思います。