村瀬 清華
(平成31年4月入学)

極域科学専攻を志望した理由

本専攻を志望した一番の理由は、極地をフィールドとして研究ができることに大きな魅力を感じたからでした。学部時代は天体物理の研究をしていましたが、白瀬南極探検隊記念館の訪問をきっかけに極地に興味を持ち、専攻の存在を知りました。専門分野は変わってしまいますが、学んできた物理学が生かせて、極地を舞台に研究できると思い、宙空圏グループでオーロラの研究をすることを志望しました。

現在の研究活動

現在は、オーロラ現象に伴う放射線帯電子の地球大気への降り込みメカニズムについて研究しています。地球の周りの宇宙空間には、一見何もないように見えますが、放射線帯と呼ばれる高いエネルギーの粒子が集まる場所があります。その高エネルギーの粒子が、いつどれくらい地球大気に降り込んでくるのか、そして、地球大気にどれほど影響を与えているのかを、人工衛星やレーダー、オーロラ光学観測などのデータを組み合わせて調べています。

極域科学専攻を目指す学生へ一言

どこの大学院でもそうかもしれませんが、主体的に積極的に研究に取り組むことが、本専攻での研究生活を楽しむために大切なことだと感じています。研究の過程では、苦労も多くあると思いますが、極域の環境そのもの、あるいは研究対象へ感じている魅力は、大きな心の支えになると思います。