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[プレスリリース]世界初となる全天周8K解像度によるオーロラ映像の連続撮影に成功
~2月13日に三重県津市の神楽洞夢にて上映会を開催

2015年2月9日

国立極地研究所(所長:白石和行)の片岡龍峰 准教授と、日本科学技術振興財団の糸屋覚氏らは、米・アラスカ州フェアバンクス郊外(北緯65.1度)において、世界初となる全天周8K解像度によるオーロラ映像の連続撮影に成功しました。

また、2月13日(金)には、本研究で撮影した全天周8K解像度のオーロラ映像の上映と、撮影システムと画像処理の研究開発に関する講演を、8Kドーム映像を体感できる高解像度デジタルプラネタリウム神楽洞夢(三重県津市)で行います。

研究チームは、オーロラの全体像と微細な構造を同時に撮影するため、新たに全天周8K撮影システム「ハウル」を開発しました(図1)。「ハウル」は、デジタル一眼レフカメラNikon D800Eを5台、東西南北と天頂に向けて直角に配置し(図1右)、デジタルカメラ制御ソフトNikon Multi Camera Controlを用いて5台同時にシャッターを切り、視野が重なり合う5枚の対角魚眼写真(図2)を合成することによって全天周8K分解能を実現しています。全天周8K分解能とは、円周魚眼フォーマットの直径で8000ピクセルを超える分解能です。従来の単一カメラによる全天周ドーム映像と比べて10倍以上の画素数になっています(図3)。

2月13日には、全天周8K映像が上映できる「岡三デジタルドームシアター『神楽洞夢』」において、「ハウル」により撮影した全天周8Kオーロラ映像を初公開します。今回上映する映像は、2014年で最大の磁気嵐が発生した2014年2月19日の一晩を、アラスカ大学のポーカーフラット実験場(米・アラスカ州フェアバンクス郊外)で、日本からの遠隔操作によって連続撮影したものです。太陽活動極大期ならではの美しいオーロラ実写映像を詳細に観察できます。上映時には、撮影システムおよび画像処理の研究開発に関する講演も行います。

今回開発された技術は、例えば、皆既日食のように空全体の中でも小さな現象と、オーロラのように空全体に広がる現象を同時に観察するような、新しい観測方法の基礎になります。また、「ハウル」の下部にカメラを1台追加するだけで、6台構成による360度カメラとして空間全体をアーカイブすることができます。カメラの数を増やせばそれだけ精細な映像を撮影でき、これを仮想空間に投影すれば、その空間に実際にいるようなリアルな体験を実現できるでしょう。

共同研究者

・片岡龍峰(国立極地研究所)
・糸屋覚(日本科学技術振興財団)
・宮原ひろ子(武蔵野美術大学)
・三好由純(名古屋大学太陽地球環境研究所)
・ドン・ハンプトン(アラスカ大学)

成果報告会 概要

オーロラの全天周8K映像を体感しよう

場所:岡三デジタルドームシアター「神楽洞夢」(〒514-0032 三重県津市中央5-20 岡三証券グループ津ビル4F)
日時:2015年2月13日(金) 14:00~15:00 (13:45開場)
講師:片岡龍峰(国立極地研究所)・糸屋覚(日本科学技術振興財団)
参加方法:事前申込不要。直接会場へお越しください(先着順、定員60名)。
※岡三証券 津支店とは入口が異なります。国道23号線沿いの「神楽洞夢入口」からお入りください。
参加費: 無料

図表

図1:
左:アラスカ大学ポーカーフラット実験場における「ハウル」設置風景。
右:「ハウル」のカメラ部分の拡大図  

図2:各カメラによる撮影サンプル

図3:ハウル(左)と従来の単一魚眼カメラ(右)の撮影画像(部分拡大)。単一魚眼カメラの撮影画像では画素が目立つ倍率まで拡大しても、ハウルの撮影画像では精細さが保たれているのが分かる。

全天周8Kオーロラ画像のダウンロード


画像a

本研究で撮影した全天周8K解像度のオーロラ画像をダウンロードできます。

(参考)ドーム映像再生ソフトAMATERAS Dome Player(アマテラスドームプレーヤー、無料)を使うと、全天周画像をドーム形式で見ることができます。
AMATERAS Dome Playerのダウンロード

お問い合わせ先

国立極地研究所 広報室
TEL:042-512-0655 FAX:042-528-3105

※2015年2月17日 「8K解像度全天周オーロラ画像のダウンロード」を追加しました。

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