大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所

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グリーンランド天然資源研究所との研究協力を強化

2015年9月18日

大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所

国立極地研究所(所長:白石和行)は、平成27年9月18日(現地時間)に、ヌーク(グリーンランド)において、グリーンランド天然資源研究所と共同で、グリーンランドにおける観測・研究の連携強化のためのワークショップを開催し、両研究所間の研究協力覚書の調印式を行います。

平成27年9月18日(金)(現地時間)、白石和行所長、榎本浩之副所長兼国際北極環境研究センター長をはじめとする国立極地研究所および北海道大学の訪問団がグリーンランドを訪問し、グリーンランド天然資源研究所(GINR:Greenland Institute of Natural Resources 所長:Klaus Nygaard氏)および同気候研究センター(Climate Research Center 代表:Malene Simon氏)と共同でグリーンランドにおける観測・研究の連携強化のためのワークショップを開催します。本ワークショップ中に、Nivi Olsenグリーンランド自治政府教育・文化・研究・教会大臣、Vittus Qujaukitsoq同 産業・労働・貿易・外務大臣、および、末井誠史在デンマーク日本国特命全権大使の立会いの下、白石所長、Nygaard所長により、極地研とGINRとの研究協力覚書の調印式が行われる予定です。

本覚書はグリーンランドにおける観測、設営両面における相互の協力を確認するものであり、1)双方の関心分野での人的交流、データおよび研究資源の共有、2)研究プログラムにおける協働、3)相互の利益に向けた設営面の協力を目指し、それを実現する個々のプログラムについては、双方の合意に基づき実施することとしています。9月18日(金)に現地での署名により発効し、今後、双方からの終了提案がない限り継続されます。

国立極地研究所では、これまでもNEEM(North Greenland Eemian ice drilling:北グリーンランド氷床深層掘削)計画への参加や、文部科学省のGRENE(グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス)北極気候変動研究事業での氷河・氷帽観測など、グリーンランドにおいて氷床や気候変動に関する観測活動を長きにわたって展開してきました。この9月に開始された北極域研究推進プロジェクト(Arctic Challenge for Sustainability Project : ArCSプロジェクト)でも、グリーンランドにおいて、EGRIP(East Greenland Ice Core Project:東グリーンランド氷床深層掘削)計画や、氷河・氷床-海洋相互作用の研究が計画されており、今回の覚書締結により、今後の我が国のグリーンランドでの観測・研究の飛躍的な進展が期待されます。

※2015年9月19日(日本時間)追記
現地時間9月18日、覚書の調印が行われました。立会いが予定されていたNivi Olsen大臣は都合により欠席し、代理としてMichael Kristensen副大臣が立会いました。

写真:左から末井大使、白石所長、Nygaard所長、Qujaukitsoq大臣

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