第12回中高生南極北極科学コンテスト受賞提案を決定
2015年10月1日
国立極地研究所(所長:白石和行)は、第12回中高生南極北極科学コンテストの応募提案の審査を行い、南極や北極で観測や実験を行う「南極北極科学賞」他を決定しました。
また、授賞式と受賞した提案の発表会を、平成27年11月8日(日)に「南極北極ジュニアフォーラム2015」として開催します。
「中高生南極北極科学コンテスト」は、中高生を対象に南極・北極での研究提案を募集するもので、今年で第12回を迎えました。今年は、応募期間の6月15日から9月4日の間に、254件、38校(中学校20校、高等学校16校、中高一貫校等2校)の応募がありました。
9月25日午後、国立極地研究所において審査委員会(委員長:藤井理行 国立極地研究所 名誉教授)が開催され、厳正な審査の結果、別紙のとおり、受賞提案が決定しました。
優秀賞のうち、「南極北極科学賞」(※)については、今年から来年にかけ、実際に南極・北極で提案に沿った実験・観察が行われます。また、11月8日(日)には、「南極北極ジュニアフォーラム2015」と題し、授賞式および受賞提案の発表会が行われます。
※例年、「南極科学賞」「北極科学賞」をそれぞれ授与していますが、今年度は提案の内容に鑑み、1件の提案に対して「南極北極科学賞」を授与し、南極および北極で実験を行うことになりました。
第12回中高生南極北極科学コンテスト 受賞提案一覧
優秀賞・南極北極科学賞
提案タイトル | 提案者名・グループ名 | 学校名 |
---|---|---|
北極・南極の水質調査 | 越前 翔(高3) | 科学技術学園高等学校(東京都世田谷区) |
【審査委員長コメント】 科学部で長年行っている河川の水質調査と同じ方法で、南極の水の水質を調べたいとの提案で、素直な発想で、実現可能性が高い。昭和基地で継続的に行われている環境汚染チェックに加え、基地周辺の湖沼等の水質を知ることの意義はある。また、夏季の北極ニーオルスン基地周辺では、昭和基地よりも多様な水環境の水質を知ることができる。予想が示されていれば、なお良かった。 |
優秀賞
提案タイトル | 提案者名・グループ名 | 学校名 |
---|---|---|
南極の水や氷のpHは? | 京都市立西ノ京中学校 CS部 (代表:貝﨑 敦(中3)) |
京都市立西ノ京中学校(京都市) |
白夜のオーロラ観測 | 成蹊高等学校天文気象部 (代表:若菜 恒士郎(高2)) |
成蹊高等学校(東京都武蔵野市) |
オーロラ反射を利用したFM放送の遠距離受信 | 篠塚 結(高2) | 千葉県立佐原高等学校(千葉県香取市) |
北極と南極の空気量の連動性とその影響 | 三浦 樹(高2) | 鎌倉学園高等学校(神奈川県鎌倉市) |
奨励賞
提案タイトル | 提案者名・グループ名 | 学校名 |
---|---|---|
ひまわりは極夜・白夜のとき、どこを向くのか | 小林 ファビアーネ 千紘(中1) | 札幌市立宮の森中学校(北海道札幌市) |
極地における音の伝わり方の実験 | 髙橋 沙也加(高1) | 静岡県立沼津東高等学校(静岡県沼津市) |
極地にてのシャボン玉製作実験提案書 | 大久保 玲南(高1) | 神戸大学附属中等教育学校(兵庫県神戸市) |
極地でぬか漬けは食べられるか | Team ゆめ (代表:大木 優佳(高2)) |
青稜高等学校(東京都品川区) |
南極のコケ坊主から発電する | 微生物発電班 (代表:福井 雄大(高3)) |
奈良県立青翔高等学校(奈良県御所市) |