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蜃気楼
2002年6月30日
 極夜の最中に現れた氷山の蜃気楼を、望遠カメラで捕えました。三角形が連なり山脈のように見えている、陰影の比較的はっきりしている氷山群は、現実のものです。そしてその背後に並び、青く霞のかかっている整ったテーブル型の氷山群は、普段そこには見えないもので、この日忽然と現れた「蜃気楼」です。
 地表上で約10km以上離れているものは、ふつう地平線の下に隠れてしまい、見えません。蜃気楼は、地表(ここでは海氷)付近の空気と、上空の空気との間に大きな温度差ができて層を成したとき、そこで光が屈折するために、見えないはずの遠くのものが浮かび上がって見える現象です。この日の蜃気楼は、昭和基地から見て北西の方角に出現した氷山群の正立像です。人工衛星ers-2からの画像により、北西方向を探してみたところ、基地から遥か20kmも彼方の海氷上に、それらしい氷山群を見つけることができました。
衛星データ(2002年)COPYRIGHT ESA
衛星データ提供:宇宙開発事業団

 
6月30日の気象情報
天気 快晴
最高気温 -10.9度
最低気温 -23.6度
平均気温 -18.2度
最大風速 5.1m/s
平均風速 2.1m/s
 
 
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