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夏らしくなってきた昭和基地では、このごろアデリーペンギンが海の氷の上を移動しています。このペンギンたちは、昭和基地の近くにある島や露岩地帯にルッカリーと呼ばれる営巣地を作り、そこで産卵や子育てを行います。
11月15日から17日にかけて、各所にあうルッカリーへ行きペンギンがどれくらいいるかを調査しました。国勢調査（センサス）になぞらえ、これを「ペンギンセンサス」といいます。ルッカリーの規模は場所によって数羽から数千羽まで様々ですが、ペンギンの巣材である小石の取りやすさが関係するのか、各ルッカリーは毎年同じ規模になっています。
ルッカリーでは、求愛をするペンギン、小石を集めて巣を作るペンギン、もう卵をあたためているペンギンなどがいましたが、まだ子供が生まれていませんでした。ペンギンの他にも、ペンギンの卵やひなを狙ってやってきたオオトウゾクカモメや、岩の下や割れ目で巣を作るユキドリなどの生き物がやって来ていました。
卵がかえるのは来月はじめごろ、その頃に再びルッカリーを訪れて、どれくらいのひなが生まれたかを調査する予定です。
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