チョクルダ陸上生態系観測チーム

土壌呼吸・メタン交換量観測(2015.7.31)

現在地:ロシア連邦サハ共和国チョクルダ近郊(北緯71度、東経148度)
チームメンバー:新宮原諒、両角友喜、村瀬潤、杉本敦子

写真1:自動開閉チャンバー

温室効果気体である二酸化炭素やメタンは、どれだけ陸面から放出されているのか、もしくは陸面に吸収されているのか?――これをスゲ・ワタスゲ、ミズゴケ、カンバ等の植生ごとに測定するため、自動開閉チャンバー(写真1)による観測を行いました。

商用電源のない遠隔地であるため電源不足となりやすく、今夏は新たに風力発電機1機(写真2)、太陽電池パネル1枚(写真3)をチャンバーへ追加利用することにしました。一日中太陽の沈まない白夜のため太陽は1日をかけて東西南北を一周します。太陽がどの方角にあっても発電できるよう、夏季のみ使用する太陽電池は地面に平置きすることにしました。

このほかチョクルダ近郊では、気象・地温・土壌水分の観測、タワーによる熱・水・CO2交換量の観測、植生調査、メタン酸化活性に関する実験等を行っています。

写真2:風力発電機

写真3:太陽電池パネル