森林火災観測チーム 観測便り

ロシア極東での森林火災予備調査開始(2012.8.18)

現在地:北緯62度19分、東経129度29分

メンバー:早坂 洋史

主な調査地の概略図
調査ルート(写真撮影地)が赤ピンで示されています。GPS付きカメラで写真撮影した場所が赤ピンの所です。

ヤクーツクの永久凍土研のFedorov氏不在のため、宇宙研のVladimir Solovyev氏を訪問し、ヤクーツク周辺の森林地帯と道路沿いの、火災発生状況と植生変化を現地調査した。5年間の現地調査の空白期間があるため、今年は来年度の本格調査のための予備調査であった。 今年のヤクーツク周辺の森林火災は、ヤクーツクのレナ川の東方、アルダン川との間で森林火災が激しく発生した。ヤクーツクのレナ川の西方が激しく燃えた2002年以来の大火災の年である。

Nelgerキャンプ地付近で撮影した地表火(N:62deg.19'1.97",E:129deg.29'37.55")
前日雨が降りましたが火災は消えないでくすぶっていました。

Nelgelキャンプ地付近の調査ルート

サハ共和国南部の火災分布(2002年、2012年の比較)
10年振りの大火災の分布をホットスポット(赤色)で示してあります。
2002年はヤクーツク西方の2012年はヤクーツク東方の火災が顕著でした。